40
「こんばんは・・・」
男の人が裕美に話しかける。35歳くらいの・・・垢抜けた感じの人・・・さっきの川上さんって人と違ってもっと重厚な感じ。目をみてるだけで身体が震えそうな・・・・わたしをチラッと笑顔でみるけど、目が笑っていない。そのとなりにすこしぽっちゃりした女の人。わたしより年上・・・・でも、かわいい感じ・・・・それにその柔らかそうなボディ・・・男の人でなくても触りたくなるような・・・わたしと同じ格好で恥ずかしそうにしている。
「あっ・・・貴島さん・・・元気っ・・・・」
裕美が挨拶をする。わたしも、すこし頭を下げる。
「この前は優華さんにやられましたが、今日は負けませんよ。」
「あっ・・・今日もやる?」
「この牝豚もこの前のお仕置きで懲りたでしょうから・・・ククッ」
「あぁ・・・・また・・・」
怯えたように貴島さんを見る女の人・・・・マジで怯えてるのがわかる・・・・。
「うん、じゃあ受けて立つよ・・・」
「えっ・・・・・」
「こちらは?」
「佳奈子です・・・・」
「フフ・・・この奴隷はトン・・・豚っていう意味・・・似合ってるだろ・・・そのままだもんな。もちろん、人間の名前なんて持たない奴隷だよ・・・こいつは・・・・」
「トンです・・・よろしくお願いします。」
「じゃあ・・・100万円ってことでいいっ。」
「この前の倍ですね・・・いいでしょう。」
「じゃあ・・賭け成立。佳奈子・・・負けたらただじゃすまないよ。」
「トンも・・・わかってるよな・・フフ・・・」
裕美と貴島がハイタッチをするように手をはじきあう。いったい何をするの?トンさんの怯えた表情から普通のことでないのはわかる。
わたしたちはサイクルのコーナーに行く・・・・でも、普通のと違う・・・サドルから2本の黒い棒・・・それも男性器を模った・・・。
「ほら、トン・・・初めてじゃないだろ。手本を見せてやれ。」
「はい・・・・」
トンさんは貴島さんからローションを受け取って、後ろの棒に塗り始める。そして、ボトルをわたしに渡すと、ペダルに脚をかけてサドルに跨る。そのまま・・・手で後ろのものを支えて腰を下ろしていく。
「あぁん・・・・」
目を閉じて小さく喘ぐトンさん・・・・ある程度まで沈みこむと・・・今度は前のものに手を添える・・・・あそこの中心にあてるとまた腰をもっと沈める。身体の中に消えてしまうディルドゥ・・・・。後ろから見ると大きなおしりで結合部さえ見えなくなる。わたしもこんなことをするの。
「佳奈子・・・見てたでしょ・・・ああやるの。」
裕美がわたしの背中を押す。わたしも見たとおりにローションを塗って・・・そしてペダルに脚を乗せる。そのまま、脚を開いて跨る。多分あそこが丸見えになったはず・・・その恥ずかしさに顔が火照りながら・・・おしりのものを中心の蕾に当てる・・・・すりゅって先が入り込む。
「はぁぁん・・・・」
甘い声がでる。そのまま、前のもあそこに・・・・さっきからの調教で濡れきったあそこはディルドゥの先を簡単に飲み込む。そのまま腰をくねらせながら下ろすと、身体の中に2本のディルドゥが沈み込んでいく。
「あぁん・・・・はっ・・・・あぁぁ・・・・」
前と後ろのものが擦れあう。脱力感と快感・・・・。背中がブルブルと震える。
「もう感じてるの?もたないよ・・・それじゃぁ・・・」
「あっ・・・はい・・・・」
「わかってるよね。負けたら佳奈子に払ってもらうからね。それから、恥をかかせたお仕置きかなっ。」
理不尽なことを言う裕美・・・かってにこんなこと決めたくせに・・・・。
「5キロってことでいいかな。」
「うん、それぐらいじゃないともたないよ。こいつ。」
バイブで感じるわたしを棒のような黒い鞭で撫でる。先っぽが平たくなっている。ネットでみた乗馬鞭だ。怯えるように身体を引くと、股間に咥えたものを感じてしまう。そのまま、さっきのインストラクターがわたしの腰をベルトで固定する。立ちこぎの姿勢になれないようになる。それから、足もペダルに固定される。トンさんもそう・・・私達はトレーニングマシンとはいえないSMの道具に囚われる。トンさんの方を見ると目があってしまう。トンさんも感じながら大丈夫っていうような微笑を浮かべる。M同士の共感みたいなものが2人の間に流れる。
「じゃあはじめるよ。鞭が当たったらスタートだよっ。」
目の前のモニターに町の風景が映る。どこか郊外の景色のいい道。右下に数字が並ぶ・・・消費カロリーとか・・・スピードとか・・・・ほとんどは0になっている。
「よういっ・・・スタート!」
ピシッ・・・肌が裂けるような痛み・・・・。鞭が当てられたのだ。
「きゃあああああ・・・・」
悲鳴をあげながらこぎ始める。すごく重いペダル。そしてそれを踏み込むと、身体の中のものが動き始める。そう、中に収められたのは、ディルドゥではなく、バイブだった。動力は自分の足・・・・。ゆっくりと上下に動く。
「あっ・・・あっ・・・・」
「気に入った?でも、感じてる暇はないよ。また叩いてあげようか?スピードでるようにね。」
足を早く動かすとバイブの動きも早くなる。
「あぁ・・・・だめっ・・・あん・・・・あん・・・・」
裕美から目を反らすようにとなりのトンさんを見る。わたしと同じようにあえぎながらも、わたしより早くペダルを回転させる。こんなに重いペダルを・・・・。そのときのわたしは機械を裕美が操作しているなんて知らなかった。必死で快感に耐えながら、トンさんに追いつくようにがんばってペダルをこぎはじめた。