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「はぁ・・あ・・うん・・あぁ・・・ああぁ・・・」
こらえようとしても声が出てしまう。
早紀さんの舌は的確にわたしの弱点を責める。
背中を這い登る快感。
わたしの亀裂の中に舌が滑り込む。
そして、動く。
だめ・・・逝っちゃう・・・・
背中が小刻みに震える。
そのとたん・・・
「もう、これくらいでいいよ」
早紀さんに綾菜が命令する。
離れる早紀さん・・・・
わたしはおあずけをくらった犬のように・・・
悲しい目で2人を振り返る。
「ふうん、自分だけ逝こうと思ったんだ。
最下層の家畜のくせに・・・」
半目がちに見下ろす綾菜。
おしりをピンヒールで踏みつける・・・
グリグリと踵を動かす。
「ごめんなさい・・・」
謝るしかない・・・
「お仕置きだねっ・・・
っていいたいとこだけど・・・・
まあ、初めてだから許してあげる。
ウーン・・・
それどころか。
ご褒美あげようかなぁ。
マゾの好きなもの・・・」
でも、踏みつける足は緩めない・・・
「早紀・・・用意して・・・」
早紀さんにサインをする。
早紀さんは立ち上がって棚のところに・・・
いろいろと用意してこっちに戻ってくる。
床に置かれたのは洗面器に入った注射器・・・
白い容器の液体の薬が3本・・・
それから2ℓの水のボトル・・・・
なにをするのかはうすうすわかる。
早紀さんが、薬を2本洗面器にあける。
それから水も・・・・
軽くかき混ぜて、注射器の先を液体に浸す。
シリンダーが引かれ薬液が上がってくる。
最後のメモリまで吸い上げて、綾菜に渡す。
わたしは、そのガラスの注射器を悲しそうに見上げた。