10
ボタンをはずすとブラウスの胸がはだける。
白のレースのブラにつつまれた胸。
肩からブラウスを抜く。
白い裸身を男たちの目の前に露出する。
男たちの卑猥な視線がわたしの身体を撫でるのがわかる。
もう自分たちへのささげ物になった私を、どう料理するか考えるようにわたしを品定めする。
「もっと、腰ふって脱がなあかん」
「ストリッパーみたいにな」
男たちは注文をつける。
わたしは腰を振り始める。
でも、ぎこちない動きになる。
こんなところで男たちを誘うように、腰を振るなんてできない。
羞恥の気持ちが勝ってしまう。
でも、そういった初々しさも彼らを楽しませてしまう。
わたしは俯きながら、タイトスカートのホックをはずし、足元に落とす。
ブラとおそろいの白の下着につつまれた下半身を見せてしまう。
羞恥に恥じらい震える身体。
「これは素晴らしい」
「最近の若い子は羞恥もなにもあらへんからな。
こういう子は珍しいわな」
「しかし、こういう女のほうが、マゾの素質があるって言いますよ」
そこで躊躇するわたし。
でも、彼らはそんなことは許さない。
「全部ぬげ!」
「素っ裸になって全部見せるんだ。
後ろの穴までな」
「あぁ…」
ちいさく呻くわたし。
「できないと、お仕置きだな」
「しつけは最初が肝心やからな」
石津が鞭を取る。
振りかぶって、床に打ち付ける。
パチンッというおおきな音。
「あぅ…」
恐怖心が私を捉える。
想像では鞭に打たれたりと考えたことはあるけど、実際に打たれたことはない。
わたしはあわててブラをはずして、下も脱ぐ。
白い全裸を男たちに晒してしまう。
でも、すぐにアソコと胸は手で隠す。
たぶん、これは女としての本能。
それは彼らには許されない行為。
「隠すな!
後ろで手を組んで、脚をひらくんだ」
また、鞭で床を打つ。
その音に身をすくめながら、わたしはのろのろとした仕草で手をうしろで組んで、脚を肩幅くらいに開いた。