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闇縄悪夢

Author:闇縄悪夢
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 はじめまして、闇縄★悪夢です。  DTIブログでSM小説を書いていましたが、ブログサービスをやめるらしいので、お引越ししてきました。  ちょっとスランプ気味なんですが、がんばって更新しますので、よろしくお願いします。
 
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 セックスが終わって、聡史がわたしの横になる・・・・私の身体を片手で抱き寄せながら髪の毛を撫でる。私は聡史の顎に頭をくっつくるようにして甘える。好き・・・ううん・・・大好き・・・でも聡史のこと1秒1秒もっと好きになる。大好きの上ってなんだろっ。あの時以来・・・初めて自分に素直になれたような気がする。もう、恋人以上・・・聡史なしではいられないよ・・・。聡史はどう思ってるの???聡史の表情を見る・・・でも聡史の心なんてわかんない・・・。でも、わたしの気持ちはもう決まってる。今だけでもいい・・・聡史に甘えられたら・・・・聡史に抱かれるのなら・・・・。
 でも、そんな私の気持ちをかわすように、聡史は上半身を起こす。えっ・・・・。もっとこうしていたいよ。悲しそうな顔で聡史を見上げる。
「お風呂にはいろうか・・・・」
「うん・・・・」
「この部屋ってプライベートな温泉がついてるんだぜ。」
「うん・・・はいりたい・・・いっしょに・・・・」
「じゃあ・・・立って・・・」
 聡史が先に立ち上がって、わたしの手をひっぱる、わたしも立ち上がると・・・聡史に導かれるままにきつく手を握ったまま歩き出した。まるで幼い子供のように・・・聡史しか頼るものがない・・・だから聡史の手をずっと握っていたかった。

 くもりガラスをあけると、おもったより広い空間・・・・タイル張りの明るいお風呂・・・それも2人用じゃなくて5~6人入れるくらいの浴槽・・・溢れるくらいのお湯・・・それからシャワーが2つ並んでいる。
「露天風呂もついてるんだぜ・・・・」
「うん・・・・」
 別に設備なんてどうでもいい・・・・聡史と一緒にいられるなら・・・・。聡史に後ろから押されるように中に入る。足の裏に冷たいタイルの感触・・・・肩を両手で後ろから包まれてる暖かい聡史の手の感覚・・・それだけで嬉しくて泣きそうになる・・・。湯船に近づくにつれて溢れるお湯を足の裏で感じる・・・それから温泉特有の臭い・・・・。聡史は湯船に近づくと手桶をとって身体にかける・・・・そして、聡史の男の部分を洗うと手桶を私に渡し・・・お湯に浸かる。私も身体にお湯をかける・・・暖かさに包まれる私の身体・・・・わたしも聡史に貫かれた部分を念入りに洗う・・・・大きいのを受け入れたせいかすこしヒリヒリする・・・そして、つま先からゆっくりと聡史の隣に身体を沈めていく。目の前のガラス越しに曇った日本庭園が見える。疲れた体に心地よい熱さ・・・・腰まで浸かると一気に肩まで浸かる。あんまり熱いの苦手なんだ。でもすぐに慣れてくる。聡史に身体を寄せてもたれる。本当に天国にいるような心地よさだ。温泉とお風呂との違いってわかんなかったけど・・・なんか温泉って大人の雰囲気なんだってことがわかる。
「聡史・・・・・」
「うん・・・・」
「本当に・・・・わたしでいいの?」
「えっ・・・・」
「わたしに聡史ってなんかもったいないって感じ・・・・」
 自分の不安を口にする・・・・。
「そうだな・・・・」
「うん・・・・・」
「俺は・・・直美じゃなきゃ・・・いやだ・・・・」
「えっ・・・・・」
「直美のこと好きになって本当に良かったと思っている・・・・こんな気持ちって生まれて初めてだ・・・・」
 クールな聡史らしくない台詞・・・・でも私の身体に響くように伝わる。
「うん・・・聡史の気持ち嬉しいよ・・・・」
 涙が溢れてくる・・・嬉しくて・・・もう止まらない。
「わたし・・・聡史のためならなんでもする・・・・」
「うん・・・・泣かないで・・・・」
「でも・・・嬉しいもん・・・・」
 聡史と向き合うわたし・・・聡史がそっと肩に手をあてて抱き寄せる。絶対、ブスになってる・・・泣き顔だもん・・・。でも、聡史はそっと唇を寄せてくる。また、わたしの唇に重なる聡史・・・・舌が入ってくる。わたしも聡史に舌を絡める。さっきとはまた違うキス・・・・ぎこちないわたしの舌をエスコートするように聡史の舌が動く。もう溶けてしまいそうな感覚・・・頭の奥が痺れる・・・・。そして聡史の手がわたしの背中を這い回る。聡史の硬い胸の感触・・・わたしの胸と擦れる。すっとこうしていたいそう思ってしまう・・・。聡史もそうなの?むさぼるように私の口を吸い続ける。愛されてる・・・求められてる・・・・そういうのがすごくわかる。何百の言葉よりずっと聡史の思いが入り込んでくる。聡史はわたしの口から離れるとじっとわたしを見つめる。聡史の目も潤んでいるのがわかる・・・そしてまたギュッと強くわたしを抱きしめた。
 
13
大和さんと一緒にステージへ・・・すこし段になっている・・・そしてそのステージを囲むように席が並べてある。そこに談笑する男達・・・私たちが現れると一斉に振り返る。ステージの上にはスポットライトがあたっている。そして、木馬・・・椅子・・・エックス型の磔台・・・大きなものはそれくらいだけど・・・ワゴンの上には鞭・・・バイブ・・・そんなものが置かれている。不安そうに大和さんを見る。そっと肩を抱いて微笑む大和さん・・・・。そして二人でステージに上がる。ライトの光が暖かい。いきなり拍手が起きる。
「ほう・・・これはかわいいお嬢さんだな・・・」
「どんな声で鳴くか楽しみですね・・・」
「スタイルもいい・・・わたしもこんな奴隷が欲しいものです・・・・」
 男達の会話が聞こえるくらいの距離。前の席には年配の人が多い・・・。お父さんくらいの歳・・・普段会社ではエッチの対象外。でも、ここではそんな人達にわたしの全てを見られるんだ・・・。
「それではそろそろ・・・」
 黒服の男が私たちに小声で言う・・・。それにうなづく大和さん・・・。そして・・・私をステージの中央に招く。大事な部分を隠したまま、ステージの中央に進む・・・身体に絡みつく視線・・・・。それも何人もの視線・・・・。
「大和です・・・今日はみなさんに私の奴隷・・・美佳の調教をごらんいただきたいと思います・・・。」
 大和さんの落ち着いた声・・ステージに響きわたる。ステージのマイクが大和さんの声を拾っているんだ・・・・。
「あの・・・美佳です・・・・よろしくお願いします・・・。」
 わたしの声も響き渡る。私の声なんか変・・・。
「まだ、君の奴隷ときまったわけじゃないがな・・・」
「そうだ!」 
 山根のいるあたりから、野次が飛ぶ・・・・。大和さんの唇が少しゆがむ・・・でも気にしないふりでショーを続ける。ワゴンから長い棒を取る・・・。こんな鞭があるってネットでみたことあるけど現物を見るの初めて・・・。
「ほら・・・みなさんにお見せしてください・・・・美佳さんの淫乱な身体を・・・」
「えっ・・・・・」
「手を離してください・・・・」
 うそ・・・見せるの・・・・。イヤイヤするように首を左右に振る。
「美佳さんは奴隷なんですよ・・・だから言うことが聞けない場合は・・・」
 ぴしっ・・・・鞭がおしりに打ちつけられる・・・。痛いっ・・・・。飛び上がりそうに・・・。SMのサイトで鞭って簡単に書いてあるからこんなに痛いなんて思わなかった。目に涙が滲むくらい。
「あぁ・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・・」
 手を離して身体の横に置く・・・・。足はぴったり閉じたまま。
「調教は初めてなんですか・・・これは初々しい・・・・」
 初老の男が言う。やさしそうな感じのおじさん・・・・。
「どうすればいいかわかりますよね・・・・美佳さん・・・みなさんにお見せしてください・・・美佳さんのすべてを・・・・」
「あぁ・・・・・」
 躊躇するわたしにまた鞭が飛ぶ。痛い・・・痛いよ・・・・。
「馬鹿な奴隷にもお仕置きです!」
 さっきまでの大和さんと同一人物と思えないほどの冷たい声・・・・。それに丁寧な言葉遣いが逆にゾッとさせる・・・。
「あぁぁ・・・美佳の恥ずかしいアソコご覧ください・・・・」
 足を開いて身体を後ろにそらす・・・腰を突き出すような格好・・それから右手の中指と人差し指でアソコを開く・・そしていやらしく腰をくねらせる。観客に喜んでもらうように・・・考えて。でも自分から腰を動かすなんて・・・・。
「フフ・・そこまでやるようにって言ってませんよ・・・・淫乱な美佳さん・・・・」
「あぅ・・・あぁ・・・・」
 またお仕置きなの・・・許しを乞うよう目で大和さんを見る・・・。そして身体を固くする。でも鞭は飛ばない。
「じゃあ・・・今度は後ろをお見せしてください・・・・」
「あぁ・・・・」
 情けない言葉を出しながら、後ろを向いてお尻を突き出す・・・そして両手でお尻をつかんで左右に広げる。
「お尻の穴まで見せて・・・恥ずかしい奴隷ですね・・・・美佳さん・・・ほら見てもらうようにお願いしてください・・・」
「あぅ・・・美佳の汚いお尻の穴・・・ご覧ください・・・・」
 左右にお尻を振りながら羞恥の言葉を口にする。
「はは・・・ヒクヒクしてるぜ・・・」
「こっちのほうは処女だな・・・・」
「前の方から垂れてるぜ・・・この淫乱が・・・・見られて嬉しいんだろ・・・」
 口々に野次が飛ぶ。
「ほら、こっちまでみえないぞ・・・」
 身体が反応する・・・もう打たれるのやだ。こんなことしたくない・・・でも鞭で打たれるから仕方ないの・・・。声の方へお尻を向ける。
「オマンコも形がいいが・・・こっちもなかなかだな・・・」
「いい奴隷になりそうだ・・・・」
「アナルマゾにするといいかもな・・・若いし・・・ケツの形がいい・・・・なんでも咥えそうだ・・・」
 あぁ・・・そんな・・・・いわないで・・・・。でも突き刺さるような視線に下半身は痺れる。たくさんの男に囲まれて、罵られて・・・夢で何度もみた・・・でも実際はこんなに恥ずかしくて痺れるなんて思わなかった。おしっこがしたいときのようなジーンとした感じがわたしを襲う。
「もういいですよ・・・美佳さん・・でも・・あなたはもっと見せたいんですよね・・ククッ・・・・」
 あくまで、奴隷として扱われる。そんな・・・違うよ・・・わたしの求めてたのこんなんじゃない。
「まあ・・・初めてにしてはよく出来ましたね・・・かわいいよ・・美佳・・・」
 さっきと違う大和さんの声・・・表情まで違うみたい・・・Sの人って悪魔モードと天使モードがあるの??どっちが本当の大和さん???それから・・・わたしの顔を抱き寄せ・・・口づけ・・・・なんかそれですごい安心感を味わってしまう。そうキスから好きだよっていうの伝わってくる。鞭と飴の飴の部分かもしれない・・でも大和さんが愛してくれるなら何でもできそうな気がした。わたしの中のMが芽生え始めているのをおぼろげに感じながら大和さんの口づけを受け続けた。
 
12
 その時、異様な光景が突然目の前に現れた。ボンテージに身を包んだ女の人が入り口から入ってくる。その後ろに白髪の男・・・目の周りを覆う仮面をつけている。その男が女の後ろを鞭を持って歩いてくる。その進むところに道ができる。女の人はよろめくように歩く・・・その後ろから時々鞭が飛ぶ。異様なのは女の人の姿。髪の毛は剃られて坊主頭・・・それでも美人だとわかるくらいの顔立ちだけに異様な感じ・・・・それから胸を搾り出すようにする胸の開いたボンテージ・・・その胸の大きさ・・・細身の身体からいっても異常な大きさだった。それから、その乳首は変形している・・・その痛々しい乳首に大きなピアスのわっかがついている。そして、体中を覆う刺青・・・・。鼻にはフックがかけられ、口にはボールギャグ・・・・。太い鎖でつながれた足・・・ジャラジャラという金属音。そして、2人は私たちの方へ歩いてくる。私は目を逸らす。
「久しぶりですね・・・真由美さん・・・・」
 男の低い声が真由美さんにかけられる。震え上がるような低い声・・・・・。
「そうですね・・・あまりお見えにならなかったわね・・・・」
 真由美さんの知り合いなの?
「そろそろ・・私の奴隷になる決心はついたかね・・・」
「わたしは山根さんのSMは認めません・・・」
「フフ・・・」
 男は悪びれずに笑う。
「そろそろ・・・この奴隷にも飽きてきたところでね・・新しいのを探しにきたんだが・・・・」
「聡子さん・・でしたわね・・・この前とだいぶ変わられたようですね・・・」
「フフ・・・豊乳手術を受けさせたんだが・・・・」
 そんな・・・肉体まで改造されるの?
「どっちにしても平行線ですね・・・私たち・・・・」
「そうだな・・しかし・・・最近はここもおかしくなったな・・・それがわたしが来ない理由だ・・・」
「おかしい?べつに普通ですわ。」
「昔はマゾ女に口答えする権利なんかなかったんだがな・・・・」
「・・・・・」
「そう・・・マゾ女は男を喜ばせるためだけに存在するんだ・・・」
「いろいろなSMがありますわ・・・別に否定はしません・・・」
「まあ・・・ここでSM談義をしてもしょうがないですね。今日は公開調教があると聞いたんだが・・・・拝見させてもらいましょうか。どれだけここのSMのレベルが落ちているかね・・・・」
 真由美さんは山根という男から目を逸らす。そして興味がないように木崎さんの方に向いて飲みはじめる。山根はわたしの方に目をやる。震え上がりそうな視線・・・・。
「フフ・・・美佳さんだったね・・・楽しみにしているよ・・・こんなかわいいお嬢さんがわれわれを満足させてくれるのかな・・・
「我々・・・・」
 大和さんの後ろに隠れるようにして不思議そうな目を向ける・・・。
「そう・・・わたしも理事のひとりだからね・・・・」
「えっ・・・・・」
「フフ・・・厳しく採点させてもらうよ・・・」
「あぁ・・・・・」
「そうそう・・・もし我々が認めなかったらどうなるか聞いてるかね・・・・」
 首を横に振るわたし・・・・。
「美佳さんはフリーとなる・・・そしてフリーの女はオークションにかけられる・・・・それがここのルールだ・・・」
「えっ・・・そんな・・・・」
「ここ5年くらいは形だけのショーだったみたいだがね・・・今日もそうとは限らない・・・・まあがんばるんだな・・・」
「あぁ・・・・・」
 恐怖に震えるわたしに背を向けて山根はまた聡子さんを追い立てるようにして、向こうに歩いていった。わたしはぎゅっと大和さんをつかむ・・・大和さんは大丈夫っていうようにわたしの肩を抱いた。

 その場は嵐が去った後のようになる・・・それくらいの存在感・・・・。真由美さんの存在感とはまた違った種類の・・・そう陰と陽・・・・真由美さんの暖かさと山根の凍えるような冷たさ・・・・。やっぱ、やめといたほうがいいの?
「ごめんなさい・・・美佳さん・・・あんな人が来るなんておもわなかったの・・・・」
 真由美さんが口を開く。
「えっ・・・はい・・・・」
「あの人のいってたことは本当ですか?」
 大和さんが割り込む・・・。
「ええ・・・本当よ・・・・でもいつもは形だけなの・・・・女性が嫌がってるかどうか見るだけなの・・・・」
「そういうルールですか?」
「いつもはね・・・でも・・・決定は理事に任されてる・・・・」
「・・・・やっぱ・・・・やめようか?」
 心配そうに大和さんが言う・・・・わたしもそのほうがいいと思う・・・・今日だけじゃないもん・・・・。真由美さんを見る・・・真由美さんは目を反らして首を横に振る。えっ・・・どうして???
「だめなの・・・エントリーしちゃったから・・・・」
「でも・・・・・」
「いまさら・・・・キャンセルできないの・・・・エントリーがあると理事に連絡がいくの・・・それを目当てにくる人もいるから・・・たぶん山根もそう・・・・わたしの推薦だから嫌がらせをしに来たのかも・・・・」
「そんな・・・・・」
 聡子さんみたいになる自分を想像する・・・それだけで泣きそうになる・・・・。
「でも・・・大丈夫ですよね・・・5年くらい認められなかったってないって言ってましたよね・・・・」
 大和さんがきゅっとわたしの肩を抱いて言う。指先に力を入れる・・・わたしの肩を強い力で握り締める。恐ろしい想像から我に返るわたし・・・大和さんを不安そうに見つめる。
「山根ってここの創立メンバーですごく影響力あるの・・・・」
「・・・・・・」
 無言になるわたしと大和さん・・・・。その後ろから明るい声・・・・。
「さっきから聞いてたけど・・・やるっきゃないじゃん・・・・」
 いつの間にか聖さんが後ろに立っている。
「大丈夫・・・・真由美さんと俺がいるし・・・・」
 ポンと二人の背中を叩く。
「そうだな・・・聖・・・・」
 大和さんの顔に笑みが戻る。やっぱ大和さんって聖さんがいないとダメなのかな。そう思うとなんか笑えてくる。
「じゃあ・・・美佳さんは大和のすることに素直に感じてればいいから・・・・」
 聖さんが私に微笑む。なんか聖さんがいると勇気がわいてくる。
「そろそろですよ・・・・」
「いこうか・・・・」
 黒服の男の無表情な声に大和さんは立ち上がり、わたしの手をとって外国の騎士のように手の甲にキスをした。
 

「あぁぁ・・・痛いよ・・・・あぁん・・・・あぁ・・・」
 ミシミシと身体がきしむような感じがする・・・それぐらいの充足感・・・まるで身体をこじ開けられていくような感じ・・・裂けちゃう・・・・そんな気さえする・・・・。
「大丈夫・・・・直美・・・・」
「あぁ・・・うん・・・大丈夫・・・・あぁん・・・・」
 聡史がもっと腰を押し込む。また、もっと奥まで身体が開かれる。あの事件以降・・セックスしたことはない・・・経験のない身体に聡史のものってきつすぎるのかも・・・でも・・・がまんしなきゃ・・・聡史のものになるって決めたんだから・・・。
「あぁ・・・直美・・・締め付けがすごいよ・・・・」
 まだ、入ってくるの・・聡史の背中にまわした手・・・自然に力を入れてしまう・・・爪を立てるようにしてしまう。私の全身に汗が浮いてくる。串刺しにされるような感覚・・・。でも女の身体って、太いものでも受け入れるように出来てるみたい。だんだん力の抜き方がわかってくる。それから、同時に快感も湧いてくる。
「あぁん・・・あっ・・・・あん・・・・」
 甲高い声がわたしの口から漏れる。それは陵辱のときに出さされた演技の声とは違う・・自然な野獣の部分の声・・・・。嘘・・・奥まで当たってる感じ・・・・もしかして聡史とわたしってサイズが違うの???
「はいったよ・・・直美・・・・」
 聡史がわたしの顔をじっと見る。そして微笑みながらわたしの髪の毛を撫で、またキスをする。それだけで、わたしの身体はとろけて楽になるような気がする。
「聡史・・・あぁん・・・・」
 わたしも聡史の髪の毛を撫でる。聡史が私の中に入ってる・・・そう思うと嬉しくて泣きそうな気持ちになる・・・。
「動かすよ・・・いいかい・・・・」
「うん・・・・」
 聡史にしがみつく私・・・聡史がゆっくりと動き出す。
「あぁっ・・・だめ・・・・」
 少し抜かれただけで、内臓が持っていかれるような感じ・・・ただ痛いのではなくて変な感覚・・・腰が抜けそうな感覚が走る・・・。小刻みな動きがだんだん大きなピストン運動になっていく。わたしの身体が細かく振動する・・・胸が上下に震える。
「あぁぁぁぁん・・・・・」
 見下ろす聡史を薄目で見ている。声が止まらない。だんだん、動きがスムーズになっていく。それから、快感が快感として受け止められる。クチュクチュと接合部の音がする・・・。
「うぅん・・・あん・・・聡史・・・好き・・・・」
「はぁ・・・はぁ・・・うん・・・俺も・・・」
 聡史の息遣いが荒くなっている。それくらい聡史は激しく突き上げている。聡史のものがさっきより大きくなっていくような感じ・・・。あぁ・・・気持ちいい・・・。SEXをするのは久しぶりだった・・・セカンドバージンといってもいいくらい・・・。その閉じられた花弁がもう完全に開かれてしまう。もう、背中を快感が突き抜ける。
「あん・・・・あん・・・・」
「直美・・・・すごい締め付けだね・・・かわいいよ・・・・」
 足が突っ張る感じ・・・つま先が伸びる・・・もう限界かも・・・いっちゃう・・・・
「あぁ・・・いっちゃう・・・ああ・・・あぁ・・・・」
「うん・・・俺も限界だよ・・・だすよ・・・・」
「あぁ・・・・うん・・・・・」
 もう、中で出されるとやばいとかそんなこと考える余裕はない・・・どうなってもいいと思ってしまう・・・。
「うん・・・じゃあ・・・・・」
 聡史の腰の動きが早くなる。わたしの腰とぶつかって音を立てるくらい。
「あっ あっ ああん イクぅ!」
 わたしの甘えた声・・・それから背中が痙攣する。それと同時に身体の中に熱いものが放出される。頭の中が真っ白になる感覚・・・。聡史の動きがゆっくりになる。そして、その動きがとまると、聡史がわたしの中に入ったまま、わたしをぎゅっと抱きしめ、唇を重ねた。
 
11
 気を失いそうな羞恥の中でわたしは立ち上がる。そしてまた、手で身体を隠しながら席にもどろうとする。もう、夢遊病者のような頼りない足取り・・・おしりに視線を感じるけど・・・隠せない。こんなに恥ずかしいのに、また下半身のジーンって感覚がつよくなる・・・。その私を後ろからの声が呼び止める。
「美佳さん。」
 わたしはその声に振り返る。
「今、美佳さんのところに行こうと思ってたの・・・大丈夫かなって・・・」
 心配そうに言う真由美さん。わたしは恥ずかしそうに微笑む・・・・。
「大和さんと聖さんがいるから・・・大丈夫です・・・・」
「大和くん・・・美佳さんは大丈夫?」
「えぇ・・俺、美佳さんのこと・・・離せなくなりそうだよ・・・」
「・・・・好きなのね・・・・」
「うん・・・・」
「ひどいことしたら、承知しないぞ・・・・」
 真由美さんが大和さんを微笑みながら睨む・・・・。それから、わたしの耳元で囁く・・・・。
「魔法の効き目抜群だね・・・」
 コクンって首を縦にふるわたし・・・・。
「大和くん・・・絶対美佳さんのこと大事にしてくれるよ・・・・」
「うん・・・・・」
 小さく返事をする。
「何いってるの?」
 大和さんが不思議そうに私たちを見る。
「女同士の秘密だよねっ・・・美佳さん・・・・」
「うん・・・秘密だよ・・・・」
 微笑ながら大和さんを見る。もう、放尿のショックから立ち直りかけていた。
「美佳さん・・・どうするの?」
「えっ・・・・」
「もうすぐ露出の時間は終わり・・・・」
「えっ・・・・」
「本格的な調教の時間になるわ。」
「うん・・・・」
 ちらっと大和さんを見る。大和さんに縛られたり・・・調教されたり・・・そして抱かれたり・・・そんなことを考えてしまう・・・。大和さんだけじゃない・・・聖さんにも・・・・。また、下半身が痺れてくる。もう、自分の欲望に身を任せたい・・・でも今までの自分じゃなくなりそうだし・・・・。背中を押してほしい・・・でも怖い・・・・。なんか天使と悪魔がささやく感じ・・・でもどっちが天使かわかんない・・・・。
「俺は・・・美佳さんにいてほしい・・・・」
「うん・・・・」
「美佳さんとずっといっしょにいたい・・・・」
 真剣な顔の大和さん・・・・彼だけだったらもう絶対に飛び込んじゃう。でも・・・こんなところだし・・・・。
「でも・・・携帯番号とかメルアドの交換は禁止なの・・・・」
 わたしの思ったことを真由美さんが言う・・・・。
「うん・・・知ってます・・・・」
「変な人につかまらないためのルールだから・・・・」
「じゃあ・・どうすれば・・・美佳さんと一緒にいられるんですか・・・・」
「ここには理事が何人かいるの・・・・その人達の前でプレイをして、2人が主従にふさわしいと認められれば・・・それから2人のことを探偵が調査をするの・・・それで問題がなければってことかな・・・・」
「今日でもできるんですか・・・・」
 真剣な大和さん・・・・。
「うん・・じゃあ聞いてみようか・・・でも美佳さんの気持ちはどうなの?」
「わたし・・・・大和さんのこと・・・・好きです・・・・」
「わかったわ・・・・」
 真由美さんが私たちをやさしい目で見る。それから、正面のバーテンダーに耳打ちをする。
「いいんだね・・・」
「うん・・・・」
「ぜったい大丈夫だから・・・・」
「うん・・・・」
 もう後戻りできない・・・。わたしと大和さんは見つめあいながら真由美さんの言葉を待っていた。

「今日はステージが空いているか聞いてみたわ・・・もうすぐ返事があるはずだけど・・・」
 真由美さんが微笑む。でも、人の前でプレイって・・・ステージって・・・・心臓が苦しいほど高鳴る。その私を心配そうに眺める大和さんとまた目が合う。
「そろそろ10時だね・・・・・これからは奴隷の時間・・・・」
 真由美さんの言葉に正気にかえるわたし・・・・店内放送が10時を告げる。もう後戻りできない。わたしは調教を受けるんだ・・・そう思うと足が震える。そのわたしを大和さんが包み込むように抱きしめる。そう、もう私に触れてもいい時間なんだ。大和さんの暖かい体温・・・・そして大きな胸が私を包み込む。
「あぁ・・・・・」
「美佳・・・・好きだよ・・・・」
「うん・・・・」
 涙があふれてくる。たった2時間ほど前に出会っただけ・・・でも・・・・すごく彼を求めていた・・・こうなるのが必然であったような気がする。
「あの・・・すみません・・・・Mの方はこの首輪を・・・・」
 黒服の男が首輪を配っている。大和さんがその首輪を受け取る。
「これをつけるんだって・・・・」
「うん・・・・」
「マゾの印だよ・・・・」
「うん・・・・いいよ・・・・」
 わたしを刺激するように、耳元でささやく大和さん・・・・。
「じゃあ・・つけるね・・・・」
 わたしは髪の毛をかきあげる・・・首輪がつけやすいように・・・・。そして首に巻かれる皮の感触・・・・わたしの首をすべて覆うくらいの太さ・・・それから頑丈そうな金具がついている。大和さんの指が金具を締める・・・。それから、リードを通す部分が前になるようにまわして・・・また金具を締める・・・今度はおもったよりきつく・・・・。首輪の感触が・・・奴隷になったことを告げる。わたしは髪の毛を下ろして大和さんを見る。
「美佳・・・かわいいよ・・・・」
 大和さんは私をじっと見つめるとわたしの背中に手を回しぎゅっと抱きしめる。それから、わたしの唇に唇をそっと重ねた・・・。

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