6
私がはじめて真吾様に調教されたのは、沙羅様に調教された次の週末であった。私は今日みたいにこのホテルに呼び出されたのだった。まだこの時は、私もマントの下は裸ではなく、水着をつけていた。しかし、普通のじゃなかった。白で裏地を外したハイレグのビキニであった。下着の方がマシなくらい、私の身体は裸に近かった。私の胸の先も、黒い茂みもその下の亀裂でさえくっきりと透けていた。それに、ここに来るまでの淫靡な妄想のため、私の下の口が流したお汁が恥かしい染みとなってその中央部を薄い肌色に染めていた。
その恥かしい姿を見知らぬ男性の前に晒していた。私は恥かしくて顔を上げることもできなかった。薄暗い部屋で彼の大きな輪郭だけしか見ていなかった。彼は何も言わず私をじっと見つめているようだった。
「あの・・・・さやかと申します・・・。淫乱で恥かしい奴隷です・・・。どうか真吾さまの好きなように弄んでください・・・・。」
沈黙に耐え切れなくなった私は沙羅様に教えられた挨拶の言葉を口にする。耳まで真っ赤になって、震える唇で途切れ途切れに。まるで下手な女優の台詞のように抑揚がなかった。そして、意を決したように顔を上げた。そこに彼のやさしい笑顔があった。私は金縛りにあったように彼の綺麗な瞳に魂を吸い取られた。
その瞳は私から見ると、すごく上から見下ろしていた。たぶん180cmくらい。私が152cmだから30cmの違い。しかし、もっと差は大きいように思われる。たとえば子供の頃に図書館で読んだ小さな恋の物語のチッチとサリー。それぐらいの差に思えた。
それに、すごく綺麗な顔。クラブであったヨシトもかっこいいなって思った。でも、それ以上、まるで私の理想の男性像が目の前に現れたような錯覚を起すほど。それに、濃いグレイのシャツとパープルのダークスーツがスラリとした身体に似合っていた。男のブランドなんて知らないが多分高級なものだとわかった。その彼が、上着を脱ぐと私の方に近づいてくる。夢?いえ現実。私は息苦しいほどの鼓動を感じていた。
「さやかさん・・・ですね。沙羅さんから聞いています。」
男らしい声。私の身体の奥がキュンとなるほど。そして彼はしなやかな長い指先でマスクからこぼれた私の髪を撫でる。私は呪縛が解けたように俯く。自分の下腹部に目が行く。そこはさっきより恥かしい状態になっていた。小さかった染みはおしっこをもらしたように大きく広がり。黒い毛が濡れて縒れているのがはっきりとわかる。それにその下の亀裂はだらしなく口を開きピンク色の部分をさらけ出していた。
「本当に聞いていたとおり・・・綺麗な方ですね。」
彼は、少し身をかがめ、私と同じ目線から私の目をじっと見る。
「じゃあ、とりあえず。その身体を覆っているものを脱いでもらいましょうか。奴隷のくせに服を着てるなんておかしいですからね・・・」
私は操られたように後ろに手を回し、胸を覆うものの紐を外した。その紐を肩から抜くと、下を覆うものに指を滑り込ませた。