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闇縄悪夢

Author:闇縄悪夢
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 はじめまして、闇縄★悪夢です。  DTIブログでSM小説を書いていましたが、ブログサービスをやめるらしいので、お引越ししてきました。  ちょっとスランプ気味なんですが、がんばって更新しますので、よろしくお願いします。
 
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11
 気を失いそうな羞恥の中でわたしは立ち上がる。そしてまた、手で身体を隠しながら席にもどろうとする。もう、夢遊病者のような頼りない足取り・・・おしりに視線を感じるけど・・・隠せない。こんなに恥ずかしいのに、また下半身のジーンって感覚がつよくなる・・・。その私を後ろからの声が呼び止める。
「美佳さん。」
 わたしはその声に振り返る。
「今、美佳さんのところに行こうと思ってたの・・・大丈夫かなって・・・」
 心配そうに言う真由美さん。わたしは恥ずかしそうに微笑む・・・・。
「大和さんと聖さんがいるから・・・大丈夫です・・・・」
「大和くん・・・美佳さんは大丈夫?」
「えぇ・・俺、美佳さんのこと・・・離せなくなりそうだよ・・・」
「・・・・好きなのね・・・・」
「うん・・・・」
「ひどいことしたら、承知しないぞ・・・・」
 真由美さんが大和さんを微笑みながら睨む・・・・。それから、わたしの耳元で囁く・・・・。
「魔法の効き目抜群だね・・・」
 コクンって首を縦にふるわたし・・・・。
「大和くん・・・絶対美佳さんのこと大事にしてくれるよ・・・・」
「うん・・・・・」
 小さく返事をする。
「何いってるの?」
 大和さんが不思議そうに私たちを見る。
「女同士の秘密だよねっ・・・美佳さん・・・・」
「うん・・・秘密だよ・・・・」
 微笑ながら大和さんを見る。もう、放尿のショックから立ち直りかけていた。
「美佳さん・・・どうするの?」
「えっ・・・・」
「もうすぐ露出の時間は終わり・・・・」
「えっ・・・・」
「本格的な調教の時間になるわ。」
「うん・・・・」
 ちらっと大和さんを見る。大和さんに縛られたり・・・調教されたり・・・そして抱かれたり・・・そんなことを考えてしまう・・・。大和さんだけじゃない・・・聖さんにも・・・・。また、下半身が痺れてくる。もう、自分の欲望に身を任せたい・・・でも今までの自分じゃなくなりそうだし・・・・。背中を押してほしい・・・でも怖い・・・・。なんか天使と悪魔がささやく感じ・・・でもどっちが天使かわかんない・・・・。
「俺は・・・美佳さんにいてほしい・・・・」
「うん・・・・」
「美佳さんとずっといっしょにいたい・・・・」
 真剣な顔の大和さん・・・・彼だけだったらもう絶対に飛び込んじゃう。でも・・・こんなところだし・・・・。
「でも・・・携帯番号とかメルアドの交換は禁止なの・・・・」
 わたしの思ったことを真由美さんが言う・・・・。
「うん・・・知ってます・・・・」
「変な人につかまらないためのルールだから・・・・」
「じゃあ・・どうすれば・・・美佳さんと一緒にいられるんですか・・・・」
「ここには理事が何人かいるの・・・・その人達の前でプレイをして、2人が主従にふさわしいと認められれば・・・それから2人のことを探偵が調査をするの・・・それで問題がなければってことかな・・・・」
「今日でもできるんですか・・・・」
 真剣な大和さん・・・・。
「うん・・じゃあ聞いてみようか・・・でも美佳さんの気持ちはどうなの?」
「わたし・・・・大和さんのこと・・・・好きです・・・・」
「わかったわ・・・・」
 真由美さんが私たちをやさしい目で見る。それから、正面のバーテンダーに耳打ちをする。
「いいんだね・・・」
「うん・・・・」
「ぜったい大丈夫だから・・・・」
「うん・・・・」
 もう後戻りできない・・・。わたしと大和さんは見つめあいながら真由美さんの言葉を待っていた。

「今日はステージが空いているか聞いてみたわ・・・もうすぐ返事があるはずだけど・・・」
 真由美さんが微笑む。でも、人の前でプレイって・・・ステージって・・・・心臓が苦しいほど高鳴る。その私を心配そうに眺める大和さんとまた目が合う。
「そろそろ10時だね・・・・・これからは奴隷の時間・・・・」
 真由美さんの言葉に正気にかえるわたし・・・・店内放送が10時を告げる。もう後戻りできない。わたしは調教を受けるんだ・・・そう思うと足が震える。そのわたしを大和さんが包み込むように抱きしめる。そう、もう私に触れてもいい時間なんだ。大和さんの暖かい体温・・・・そして大きな胸が私を包み込む。
「あぁ・・・・・」
「美佳・・・・好きだよ・・・・」
「うん・・・・」
 涙があふれてくる。たった2時間ほど前に出会っただけ・・・でも・・・・すごく彼を求めていた・・・こうなるのが必然であったような気がする。
「あの・・・すみません・・・・Mの方はこの首輪を・・・・」
 黒服の男が首輪を配っている。大和さんがその首輪を受け取る。
「これをつけるんだって・・・・」
「うん・・・・」
「マゾの印だよ・・・・」
「うん・・・・いいよ・・・・」
 わたしを刺激するように、耳元でささやく大和さん・・・・。
「じゃあ・・つけるね・・・・」
 わたしは髪の毛をかきあげる・・・首輪がつけやすいように・・・・。そして首に巻かれる皮の感触・・・・わたしの首をすべて覆うくらいの太さ・・・それから頑丈そうな金具がついている。大和さんの指が金具を締める・・・。それから、リードを通す部分が前になるようにまわして・・・また金具を締める・・・今度はおもったよりきつく・・・・。首輪の感触が・・・奴隷になったことを告げる。わたしは髪の毛を下ろして大和さんを見る。
「美佳・・・かわいいよ・・・・」
 大和さんは私をじっと見つめるとわたしの背中に手を回しぎゅっと抱きしめる。それから、わたしの唇に唇をそっと重ねた・・・。

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