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闇縄悪夢

Author:闇縄悪夢
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 はじめまして、闇縄★悪夢です。  DTIブログでSM小説を書いていましたが、ブログサービスをやめるらしいので、お引越ししてきました。  ちょっとスランプ気味なんですが、がんばって更新しますので、よろしくお願いします。
 
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「真由美さん。こんばんは。」
 軽い感じの男の人の声がわたしの妄想を破った。
「あら、いらっしゃい。木崎さん。」
「なんか真由美さんの匂いがしたものでね。」
「さっきマスターから電話あったこと聞いたわ。」
「ハハ・・・ばれてましたか。今日はお相手お願いできますか。」
 頭を掻きながら悪びれもせずに言う。歳は40歳くらい、上品なダークスーツを身に着けている。あんまりわかんないけど、高そうな服であることは確かだ。それに腕にはロレックスが金色の鈍い光を放っていた。でも、嫌味みたいなものは感じられない。精悍な黒い肌がしなやかな野獣を思わせる。会社の上司にはいないタイプだ。でも、その口調はあくまで優しい。
「成り行きしだいですわ。」
 微笑む真由美さん。大人のゲームを楽しんでるみたいに見える。わたしはその二人を見ているだけしかできない。
「それから、こちらのかわいい人は?」
 木崎さんはわたしの方に目を向ける。優しい目でわたしを見る。目線があってしまうと、恥ずかしくて下をみてしまう。なんか包みこまれそうな視線。
「美佳さんっていうの。ここは初めてよ。わたしの妹みたいな感じかなっ。」
 真由美さんがふざけてわたしに抱きつく。大きな胸が二の腕にあたる。なんかドキドキして声もでない。木崎さんが先を越す。
「木崎っていいます。よろしくお願いします。」
 わたしの手をとってじっと顔を覗き込む。それから手の甲にそっと唇をつける。外国の映画みたいに、でもその仕草に不自然さはない。
「あっ、わたし・・・美佳です・・・」
 真っ赤になって、潤んだ瞳で木崎さんを見る。
「美佳さんも今日はプレイするんですか?」
「あ・・・あの・・・マダ・・・・」
 声が震えてしまう。恥ずかしいよ。
「美佳さんは今日は見学なの。ねっ。」
 真由美さんが助け舟をだす。わたしは、コクンと首を縦にふる。
「残念だなぁ。美女2人にお相手いただけると思ったのに。」
 外人みたいな大げさな仕草。思わず微笑んでしまう。
「じゃあ、また後でね。女同士の話があるから・・・」
 真由美さんが有無を言わさず会話を打ち切る。木崎さんは、残念そうにカウンターの離れた席に行き座って飲み始めた。

「あのね。あの人ディーラーの石崎さん。ブログの中では。」
 耳元で真由美さんが言う。
「えっ・・・」
 真由美さんのブログによく出てくる人。縄とか、鞭とかで女の人わりと厳しくを責める人。なんか雰囲気違うよ。でも、紳士的な雰囲気はそうかもしれない。
「プレイになると人格かわるの・・・」
「うん・・・」
「ソフトな雰囲気に騙されたら調教されちゃうの。」
「そうなんだ。気をつけなきゃ・・・」
 真由美さんと二人で笑う。それから、何人もの人が真由美さんに挨拶に来る。そのたびに、わたしを紹介してくれる。ドクターの仲尾さん、不動産会社の広重さん、秘書の津川さん・・・。イメージどおりの人とそうでない人。でも、みんな紳士的で大人の雰囲気を持っている。わたしの上司とかにも見習って欲しいって思うくらい。そして、真由美さんと大人の会話をする。アルコールとか入っていないけどセレブな雰囲気に酔いそうになる。なんか別の世界にきたみたい。そして、わたしの淫靡な妄想もだんだん膨らんで、下半身の痺れが大きくなっていく。もう、下着ベトベトかも。

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