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闇縄悪夢

Author:闇縄悪夢
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 はじめまして、闇縄★悪夢です。  DTIブログでSM小説を書いていましたが、ブログサービスをやめるらしいので、お引越ししてきました。  ちょっとスランプ気味なんですが、がんばって更新しますので、よろしくお願いします。
 
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 閑散としていた店も7時に近づくと、だんだん騒がしくなってくる。マスターの動きも忙しくなってくるように見える。でも、ピアノの流れる優雅な空間は変わらない。わたしはピザを頬張りながら、真由美さんと話をする。会社の話とか男の話とかたわいも無い話。それを微笑みながらうんうんって聞いてくれる。
「おいひい。」
「今日はイタリアンのシェフなの。パスタもおいしいわ。たのんでみる?」
「もしかして、真由美さんのお話に出てくる人?」
「うん・・・」
 少し赤くなる真由美さん。本当にあんなエッチなことされてるなんて想像できないほど初々しい仕草。でもわたしみたく何もしらないって感じじゃなくて、あくまで女の色気みたいなものが満ち溢れてる。メニューを開くわたし。えっ。全部、イタリア語?英語じゃないよね。全然読めないもん。真由美さんを助けを求めるように見る。真由美さんがわたしに身体をよせてメニューを覗き込む。真由美さんの香水の香りがわたしの鼻をくすぐる。わたしのアナスィーじゃなくてもっと大人の香り。
「これはね。シーフードのクリームソースでこれはカルボナーラ・・・」
 ノースリーブから伸びる真っ白な手、そして、青いマニキュアの爪。それで、指差しながらひとつひとつ教えてくれる。どきどきするほどやさしくて艶っぽい。わたしは同姓愛なんて興味ないけど、いつのまにか真っ赤になってしまう。
「どれにする?」
「あ・・・はい・・・じゃあえびとオマール貝のやつ」
 真由美さんが、ウエイターを呼んで、イタリア語で何か言う。べつに勝負を挑んでいるわけじゃないけど、完敗って感じ。それもダブルスコアー。ルックスとかいつもは少し自信あるんだけど、すごい敗北感。それにこの上品な空間に自分がそぐわないような感じがする。ちょっと落ち込みがちなわたし。でも、真由美さんはわたしを孤独にしないように話しかける。
「思ったとおりのかわいい子・・・」
「かわいいだなんて・・・」
 照れるわたし。口に出されると照れてしまうよ。
「レスからわかるんのよ。美佳さんの性格とか・・・いろいろと・・・」
「うん。真由美さんも想像してたとおりでした。」
「わりとあわてるタイプ?」
 真由美さんがナプキンでわたしの頬を拭く。
「ソースがついてたわ。」
「あっ、ごめんなさい。」
 真由美さんの大きな瞳にわたしの顔が映る。それくらいの至近距離。なんかドキドキしてしまう。
「とれたわ。」
「あっ、ありがとうございます。」
「うぅん、せっかくの美人が台無しよ。」
 クスッってわらう真由美さん。わたしは、たぶん真っ赤になっている。
「でも、こんなかわいい子が来てるなんて、みんなびっくりするだろうなっ。」
「うん・・・・」
「今日はプレイしに来たの?」
 いたずらっぽい笑顔。うぅん、そんな覚悟してない。ただ、真由美さんに会いたいと思っただけ。
小さく首を横に振る。
「そうなの?」
「はい、ちょっと興味あってってだけです。真由美さんみたいな勇気ありません。」
「うん、いいよ。じゃあ、お話だけ。」
「ごめんなさい。」
「いつでも、飛び込めるからね。」
「うん・・・」
 潤んだ瞳を真由美さんに向ける。わたしも真由美さんみたいに、なりたい。でも、怖いっていうのもある。普通の生活に戻れないような。
「美佳さんはどういうのにドキドキする?」
「うん、たくさんの男の人に・・・・」
「うん・・・」
「見られたり・・・おもちゃにされたり・・・・」
「そういう願望があるの?」
「願望っていうか・・・わかりません。」
「そんな感じね。最初は。」
「ここのルール知ってる?」
「はい、ハプニングバーみたいに・・・」
「そう、毎日イベントがあるの。今日は何の日かしってる?」
 首を横に振る。でも、たぶん毎日すごいことしてるんだ。
「今日はね。羞恥の日なの・・・・」
「はい・・・・」
「9時になるとね。女性はみんな全裸になるの。それが今日のルール。」
 淫靡に微笑む真由美さん。こんなところで全裸になるなんて、考えただけでも恥ずかしい。
「でも、男の人は10時になるまで、わたし達の身体に指1本ふれることができないの。」
「えっ・・・」
「だから、初心者向けだと思ったの。」
「うん、でも・・・・」
 想像しただけでドキドキが止まらない。
「9時までに店を出たら大丈夫。別に強制はしないわ。まだ、考える時間はたっぷりあるわ。」
「はい・・・・」
 消え入りそうな声。頭の中でいろいろ想像してしまう。それだけで、体中の血液が下半身に集まる感じ、ジーンとしたものがわたしを襲う。

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