★
「先生…ちょっと話が…・」
「また・・虐められたいのか…いやらしいやつだ…」
「違うの…あの…」
いつもの準備室。わたしは真剣な目で先生を見る。
「なんだ…・」
先生も違和感を感じたのか。いやらしい顔から真剣な顔になる。
「あの…生理…ないの…・」
「えっ…・」
「でも…いいんだよ…先生の子供だもん…」
ちょっとはにかみながら微笑む。絶対先生も喜んでくれると思った。
「…・・」
「私…学校やめて育てるよ…」
「ちょっと…真崎…・」
「うん…先生と子供と3人で暮らせるんだよ…わたし…うれしい…」
学校はやめないとならないけど、いつも先生と一緒にいられる。そんな夢のようなことを想像する。でも、涙が出てくる。
「よく考えるんだ。真崎。おまえの将来もあるんだから…」
すこし混乱してる石井先生。目が落ち着きなく動く。
「毎日…エッチしてもいいよ…一生先生の奴隷だねっ…」
涙目で微笑む幼い私。大人の事情なんてこの時はわからなかった。
「とりあえず・・産婦人科だ…何もないかもれないし…」
「先生も一緒に来てくれる?」
「ああ…だからちゃんと検査するんだ…・」
その日はエッチもなく別れた私達。それは、先生が私を大事にしてくれてるんだって思っていた。
思ったとおり妊娠していた。検査のとき、つるつるのアソコが恥ずかしかった。でも、先生と一緒にいられるって思うと勇気がでた。それに先生は照れているのか、他人事のように産婦人科の先生と話をする。あくまで妊娠した女生徒に付きそうみたいな感じで…。うん、私が学校やめるまで、秘密にするよ。
でも、そんな私の夢は次から次へと壊されていく。ある日、両親と一緒に学校に呼び出された。そこで、校長先生がわたしのことを両親に話す。石井先生がうなだれたままだ。時々、両親と校長に向ってお詫びの言葉を口にする。えっ…私達愛し合ってるんだよね。それから、私が先生を誘惑したっていう言い訳。教職にありながら誘惑を断れなかったこと。嘘で塗り固められた言葉が次々と先生の口から飛び出す。
結局、先生は別の学校に移り、わたしは無理やり子供をおろすことになった。堕ろすことよりなによりも先生の裏切りがショックだった。そして、今の不妊もそのときの堕胎が原因なのであった。そう…マゾとして調教された過去…それは思い出したくもないトラウマなのであった。
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