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闇縄悪夢

Author:闇縄悪夢
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 はじめまして、闇縄★悪夢です。  DTIブログでSM小説を書いていましたが、ブログサービスをやめるらしいので、お引越ししてきました。  ちょっとスランプ気味なんですが、がんばって更新しますので、よろしくお願いします。
 
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18
「有里・・・かわいいよ・・・」
 その言葉にはにかみながら微笑む私。暖かい胸に頬を当てて、幸せに浸る。この時間が一番好きっ。終ったあと、何度もキスをして、彼に甘えた。そして、その時間は破られる。
「じゃあ・・・そろそろ行こうか。」
「えっ・・・・」
 もうすこしこうしてたい。子供がイヤイヤをするように顔を振る。でも、彼はベットの脇に立ち上がり服を着る。その間、じっとさみしそうに彼を見つめている。服を着終わると彼はわたしを抱きかかえるようにして立たせる。そして彼によりそうようにして部屋をでる。
 少し廊下を歩くと、さっきの調教部屋・・・・。わたしはその中に押されるように入る。部屋の中央には信じられないようなオブジェクトがぶら下がっていた。薄暗い部屋の中央に先輩が逆さまに宙に浮いていた。まっすぐ下に伸びる髪。苦しそうな顔。縄でくびりだされた胸。脚はV字型に開かれている。その無防備な中央にはバイブらしき黒いものが埋まっている。その上、おしりからも大きなパールネックレスみたいなものが垂れ下がっていた。
「あああ、くううん・・・」
 先輩の声とともに黒いものが、先輩に叩きつけられる。それは先の割れた鞭、でも房がさっきまでのものより少ない。それも大きな音。あまり手加減をしているようには思われない。その鞭を持つ人は和服に身を包んだ老人であった。山崎先生・・・矢沢さまや前田さまがそう呼んでいた人。さっきまでは、わりと柔和そうな顔だったのに。厳しいサディストの顔になっている。男達はその先生のプレイに見入っている。
「があ・・く・・・グああ・・」
 先輩の咆哮、そして鞭の音。先輩の身体が鞭を避けようと左右に揺れる。眉間の皺が苦しさを物語っている。でも、わたしはその先輩を惨めだとかそんなふうに思わなかった。ただ、その美しさに息を飲んでいるだけだった。
「!! あ、いやあぁ! 」
 鞭はあらゆるところに打ち付けられる。その打ち付けられた部分にピンク色の筋が走る。そのまっすぐな筋はすぐに広がっていく。だんだん普通の肌の白さの部分がなくなってくる。それに、ところどころ血が滲んでくる。先輩は口をあけてはぁはぁと息をするだけになる。許しを乞う弱弱しい視線。先生は、その傷だらけの身体に鞭を這わせる。ゆっくりと鞭の先は首から胸へそしておなかへと上がっていく。その度に先輩は打撃を覚悟して体を硬くする。でも、鞭は先輩の身体を這うだけ・・・後ろにもまわり背中、おしりを撫でていく。それから、先生はいきなりもう一方の手で、バイブを抜いて、床に放りなげる。おしりから垂れているものについても同じようにする。鞭の先はそのバイブが抜かれた跡をやさしく撫で始める。女の一番敏感な場所。
「えっ、なっ、ひいっ!」
 いきなりそこに鞭が振り下ろされる。バシッ。
「きゃうぅっ! 」
 先輩の甲高い声。他の男達のように、羞恥をあおらず無言で女体を責める先生の真剣な横顔。その鞭は一撃では終らない。
「きゃっ・・・ひっ・・・うう、もう、もうやめてぇ・・・」
 先輩の涙声。でも鞭はだんだん激しくなっていく。そこだけでなく。お尻、背中にも乱れうちが飛ぶ。なにもしていない先輩に加えられる理不尽な百叩き。だんだん先輩の声が弱弱しくなっていく。壮絶な責めに誰もが言葉を失っていた。静寂の中、いきなりの水音。ジョロ、ジョロ・・・。先輩の身体が淫靡な噴水となる。先輩から湧き出した水は身体の凹凸を伝わって下に落ちていく。そして首筋・・・髪の毛を伝い。先輩が吊られた下に黒い水溜りを拡げていった。そして、先輩は白目をむいたまま・・・失神していた。その髪の毛の先からボタボタとしずくがまだ滴り落ちていた。

「フフ・・・失神したようだな・・・・」
 スルスルと慣れた手つきで縄を操ると先輩の身体は水溜りの中にゆっくり降りていく。その水溜りの中に横たえられると簡単にロープははずされていく。鞭と縄の跡のついた痛々しい身体。でも眩しいくらいに美しかった。わたしは自然に立ち上がり、先輩の方へ歩き始める。先輩の横にかがむと、そっと髪の毛を撫でる。先輩、がんばったね。次はわたしだよ。そういうように先輩の唇に唇を重ねる。そして、顔を上げると、山崎先生を見上げた。

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