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闇縄悪夢

Author:闇縄悪夢
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 はじめまして、闇縄★悪夢です。  DTIブログでSM小説を書いていましたが、ブログサービスをやめるらしいので、お引越ししてきました。  ちょっとスランプ気味なんですが、がんばって更新しますので、よろしくお願いします。
 
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4.

「えっ???」
 こんなところで止まるの、まだ出たばっかだよ。どうしたの???故障・・・・。バタンという運転席と助手席のドアの音。それから、後ろのドアが開かれる。雪城夫妻が乗り込んでくる。マスターが美奈子さんの隣に、聡史がわたしの隣に移動する。
「じゃあ、そろそろ始めましょうか?」
 和馬さんの顔がほころぶ。そして、後ろから聡史がわたしの両手をつかむ。やだっ、どうしたの。状況がぜんぜん把握できない。
「キャー、何するの、やめてよ!」
 とりあえず本能的に叫んでみる。そして暴れる。でも聡史の強い力がそれを許さない。手首をつかむ手に信じられないような力を感じる。
「何をするんですか。やめてください。」
 美奈子さんの声。美奈子さんも同じようにマスターに捕らえられている。
「じゃあ、さっさとすましてしまいます。」
 和馬は美奈子さんの手首に縄を巻き始める。わたしの傍らにはひとみがくる。そして同じように暴れるわたしの手首に手馴れた動きで縄を巻き始める。
「聡史。どうして・・・冗談だよね。」
 わたしは振り向くようにして、聡史を見る。聡史はなにもいわず、ひとみのしばった縄を天井のフックに引っ掛けた。美奈子さんも同じようにされる。それから腰は座席の間からとりだしたシートベルトで拘束される。わたしたちは手をあげた格好で足をばたばたさせることしかできない。その唯一うごく足さえも無理やりに皮の拘束具が巻かれる。そして脚を開いた格好で、シートベルトのように座席の間からでてきたフックに固定される。わたしも、美奈子さんもM字に大きく足を開いた格好になる。どうして・・・こんな。わたしはトラウマの原因になった高校のときの事件を思い出し、涙を流し続けた。


「やめてください。警察にいいますよ。」
 わたしは、正面にいるやつらをにらみつける。そして無駄な抵抗ってわかっているけど、体を動かせるかぎり動かす。
「なかなか生きがいい奴隷ねっ。」
 ひとみがわたしの前髪をつかんで、わたしの顔を直視する。
「奴隷ってなんなの。」
 わたしも挑戦的ににらみつける。火花がちりそうな視線の応酬。でも、わたしは拘束されている。その、顔にひとみの顔が近づいてくる。そして、唇にやわらかいものがふれる。ひとみの唇だ。そのやわらかいものはすぐに離れる。わたしは汚いものにふれたみたいにつばをはいた。
「フフ、気の強い子すきだよ・・・でもいつまでもつかなぁ・・・」
 ひとみが怪しく微笑む。その間に、マスターと和馬がテーブルの上になにかを並べ始める。ピンクのもの、黒いもの。ガラス製の注射器。みたこともないもの。すぐに、それがわたしたちを辱めるための性具だということがわかる。自分たちが今どんな状況にあるのか把握できる。でも、以前のわたしと違って、冷静に考えることができた。こんな身体どうなってもいい。でも、直美さんだけは…。わたしは横目で直美さんをみる。あの、元気な彼女は暴れるどころか、肩をふるわせてシクシクと泣いていた。どうしたの?直美さんの変化にわたしの中に彼女だけは守ろうという感情が芽生え始めた。

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