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闇縄悪夢

Author:闇縄悪夢
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 はじめまして、闇縄★悪夢です。  DTIブログでSM小説を書いていましたが、ブログサービスをやめるらしいので、お引越ししてきました。  ちょっとスランプ気味なんですが、がんばって更新しますので、よろしくお願いします。
 
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16
「フフ・・・たっぷり飲ませてやるぞ・・・」
 和田が袋の中身をみながら呟く。私達はローターを抜かれ、安堵したように座席にもたれてくったりしていた。もう、これで終わりだよね。
「ハハハ・・・こいつら感じやがって。露出マゾの素質も十分だな。」
 矢澤が嬉しそうに、わたしのあそこをいじりながら言う。
「ここらでいいですか。」
「えぇ・・・」
 運転席から前田が言う。そして車は止まった。周りには何もない。木が茂って、公園みたい。
「じゃあ、お散歩だ・・・」
 ドアが開いて、私達はまた車外へ。たっている私達の服を持って上に引っ張る。
「あぁ・・・何を・・・」
 簡単に全裸に剥かれてしまう。身体を隠すようにしてうずくまる私達。
「この公園の向こうで待っているから、ちゃんと来るんだぞ。そしたら、私の首輪をあげよう・・・」
 矢沢の言葉が終らないうちに、ドアが閉められる。
「うそっ・・・そんな・・・」
 見つめるわたしたちを尻目に車は走り出した。
 
「行こう。ここでいても仕方ないし・・・・」
 先輩が言う。その言葉にゆっくり立ち上がる。身体に受ける風が全裸であることを感じさせる。
「たぶん・・・こんな時間だれもいないよ・・・」
 自分に言い聞かせるように先輩が言う。わたしたちは周りを見回しながら歩いていく。こんなに裸って不安なものだとはわからなかった。風の音にもドキドキするのだ。
「先輩・・・街灯の下・・・」
 街灯の下のベンチにカップルが座っている。それから、その先の林の中に青いビニールテント・・・ホームレスの家?
「うん、大丈夫だよ・・・植え込みに隠れてすすんだら、気がつかないよ。」
 私達はドキドキしながら、前に進む。走ってもいいけど、見つかってしまうかも、できるだけ音を立てないように進む。
「うん・・・大丈夫そう・・・」
 まるで、かくれんぼをする子供のように、身を潜めている。胸のドキドキが下半身にも伝染する。あそこが脈を打つ感じ。
 とりあえず、カップルの動きに注意を集中する。うん、彼らは他のことが目にはいっていない。すこしほっとした瞬間。
「おまえら!なにやってるんだ!」
 後ろからの声に驚く。心臓がとまりそうになる。うしろを振り向くと髭の中に埋もれた顔があった。
「あっ・・・・」
「こんなところで・・・裸で・・・」
 ホームレスは驚いた顔でわたしたちを見る。
「あ・・・なんでもないんです・・・ごめんなさい・・・」
 先輩が言う。もしかして、この人に・・・・。そんなことを想像してしまう。
「こんなところでいたら風邪ひくぞ・・・」
 ホームレスはそういうとテントの方に歩いていく。私達には興味がないようだ。ほっと胸を撫で下ろす。でも、今の声でカップルがこっちに気がついたようだ。こっちを指差して何か言ってる。
「有里、走るよ!」
 先輩が私の手をつかんで走り出す。それに引っ張られるように私も駆け出す。小さな公園なのですぐに出口が見えてくる。その明るい出口が希望の扉にも思えた。
「ちょっと待って・・・」
 先輩が植え込みに隠れる。
「やばいよ、有里。」
「えっ・・・」
「ほら、あいつら・・・・」
 出口の横に不良っぽい若い男達が見える。バイクを止めて、たむろしている。数は3人。どうしよう。
「このまま・・・フェンス越えて道路あるこうよ・・・」
 冷静な先輩の分析。それしかない・・・・。フェンスと言っても、またぐぐらいの高さ。
「うん・・・」
 私達はしゃがんだまま・・・息を潜めて進む。ガラン。私が空き缶を蹴飛ばしてしまう。彼らがこっちを見る。そして、一人がこっちに走ってくる。私達は立ち上がって走り出した。
「おーい、裸の女だ・・・・」
 彼らは全員こっちに向って走り出した。ライオンの狩のように、2手から追い詰めようとする。私達は一緒に逃げる。もう、身体なんかかくしてられない。でも、彼らのフットワークは、簡単にサンダル履きの私達を公園の隅に追い詰めた。
「ふぅん・・・」
 彼らのひとりが私の腕をつかみ、顔を覗き込む。
「おねえさんがた・・・何やってんの。」
 手を振り払う。
「これ・・・わいせつ罪とかいうんじゃないの?」
「警察よんでやろうか・・・」
 私達は立ち尽くす。羞恥心がよみがえる。ねちねちと私達を精神的にも追い詰める。
「毛も剃ってるし、こっちのおねえさんにはピアスまでついてるじゃん。こいつらマゾ?」
「俺たちが遊んでやろうか?」
 彼らは獲物を徹底的にいたぶるつもりだ。好き勝手に私達の身体を撫で回す。
「私達急いでるの・・・」
 先輩が口を開く。そして彼らをしっかりと見つめる。
「ご主人さまか・・・でも今日から俺らがご主人さまだ・・・ちゃんとナシつけてやるよ。」
 その時、出口から和田、前田、矢沢が入ってくる。きょろきょろと私達を探している。そしてこっちを見るとゆっくり歩いてくる。早く来てよ。こいつらに説明してよ。
「あいつらか・・・」
 不良のうち2人が前田たちに近づいていく。
「おっさん・・・こいつらは俺らがもらうからよ。」
 大きな声で前田たちを威嚇する。
「ハハハ・・・すまないな・・・それは俺の奴隷だ・・・」
 前田が落ち着いた声。
「じゃあ、帰りな。おっさん。」
 3人の落ち着いた仕草が、若い男達を刺激する。
「どうします?前田さん。」
「いやあ・・・こんなことになるとはね。」
「これじゃあ、首輪はやれませんな。」
 まだ、笑いながら談笑する。はやく助けてよ。でも、いきなりいらだった不良が前田に殴りかかった。前田はその巨体ににあわないフットワークでそれをかわす。それから、彼のみぞおちに膝を入れた。崩れ落ちる不良。
「荒っぽいですね。」
「いえ、矢沢さんほどじゃありません。」
「昔、ボクシングしてたもんで・・・国体でやめましたが・・・」
 矢沢の前に立っている男が突然崩れ落ちた。
「じゃあ・・・返してくれるかな・・・」
 もう一人の若者は、完全に脚が震えている。
「すまんな・・・これで遊んでくれ・・・」
 前田が財布から、札を何枚か抜き取って彼に渡す。彼は、それを呆然と受け取った。そして、怯えた顔で前田たちを見つめるだけだった。

 わたしの首に赤い首輪が巻かれる。それが締められると、涙が流れてくる。よしよしというように矢沢がわたしの背中を撫でる。先輩も前田に甘えている。
「あれは、想定外だったな。まあ、いいだろ。おれも甘いな。」
 照れながら矢沢が言う。そして、バラバラになりそうな私の身体をやさしく抱きしめる。わたしはいつの間にか矢沢を甘えるように見つめていた。こんなやさしい目をしていることにはじめて気がついた。それに、引き締まった体に精悍な浅黒い顔。私より10くらい上かなっ。その分厚い胸に顔を埋める。微かに香水の匂い。それも男っぽい香りだ。彼に初めて男を感じる。もう、何をされてもいいってさえ思える。
「これからの責めはきびしいぞ。あとは和田さんと山崎先生だからな。」
 前田がつぶやく。私は車が別荘に着くまで、矢沢さまに甘え続けた。

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