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闇縄悪夢

Author:闇縄悪夢
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 はじめまして、闇縄★悪夢です。  DTIブログでSM小説を書いていましたが、ブログサービスをやめるらしいので、お引越ししてきました。  ちょっとスランプ気味なんですが、がんばって更新しますので、よろしくお願いします。
 
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22

 月曜日から金曜日までは仲のいい夫婦。そして、金曜日の夜からは主人と奴隷の関係。それが私達夫婦であった。
 私は怖いほどの幸せを感じていた。しかし、ひとつだけ心配なことがあった。ずっと心の中に引っかかっている。そう、理美のこと。理美はどうしているんだろう?それを考えると私は張り裂けそうに心が痛んだ。

 ある週末のことであった。もう結婚してから3ヶ月くらいたっていた。金曜日の晩、私達が本当の自分に戻る日であった。彼が仕事を終るのを待って、二人で栄養のある食事をしてマンションに戻る。週末の厳しい責めは私の体重を3キロは減らしてくれる。普段の体力維持がかかせなかった。そして、マンションに戻ると、私達は主と奴隷になる。
 全裸で首輪だけの私は、真吾様の前にひざまづいていた。
「淫乱な知佳を今日も激しく調教してください。」
 真吾様に調教の御願いをする。その時玄関のチャイムが鳴った。私はどうしようという顔をする。こんな格好じゃでれないよ。真吾様がその私を制するように言う。
「たぶん、お客様ですよ。今日は知佳さんの調教を手伝ってもらうために、お客様を呼んであるんですよ。」
 真吾様が部屋を出て行く。お客様?誰?私の恥かしいところ誰かに見られるの?どうしよう。考えただけで真っ赤になってしまう。
 部屋の外で真吾様とお客様の話し声。女の人?どこかで聞いたような声。沙羅さま?違うあんな声じゃない。心臓がドキドキする。
 ドアが開いて2人が部屋に入ってくる。全裸なので、恥かしくて顔を上げられない。
「知佳さん。紹介します。理沙女王様ですよ。あのクラブの新しい女王様です。」
「よろしくね。知佳。」
 やっぱり聞いたことのある声。私はオズオズと視線を上げる。黒いピンヒールのブーツ。それから網タイツに包まれた形のいい脚。それから、黒い皮のボンテージが細身の身体を包んでいる。それから、顔に目をやる。うそっ!
「理美!」
 目の前であの理美がニッコリと私を見下ろしていた。
「あらっ!馴れ馴れしいわね。この奴隷は。真吾さんちゃんと躾てるの?」
 意地悪そうに理美が笑う。そして、ピンヒールで私の背中を踏みつける。
「知佳さん。理沙様にご挨拶ですよ。」
「理沙さま、真吾様の奴隷の知佳です。虐められて喜ぶ変態のマゾヒストです。どうぞ、私の淫乱な身体を厳しく調教してください。」
「ホントに変態みたいね。いいわ。さっきの態度もあるし・・・。いっぱいお仕置きしてあげるわ。嬉しいでしょ?変態の知佳っ。」
 理美が屈みこんで言う。私は涙で滲んだ目で理美のやさしい瞳を見つめた。

 ピチャ・・・ピチャ・・・・
 私は4つんばいで椅子に座っている理沙様の亀裂を舐めている。後ろ手に縛られているので、口だけで舐める。理沙様の綺麗な陰部はもう蕩けそうなくらいに濡れていた。皺の一本一本まで舌でこじあけるように舐めつづける。
「上手だよ。知佳っ。ほらご褒美だよ。」
 私の背中に先の割れた鞭が飛ぶ。パシッ。大きな音。私は身体を硬くする。しかし動きは休めない。もうお腹の中の浣腸液が暴れまわっていた。その上、秘部は真吾様に貫かれている。でも、真吾様は動かない。私が腰を動かすのだ。前後に腰を振る。胸のクリップにつけられた錘が揺れて、乳首を引っ張る。動きが甘いと、真吾様の手の蝋燭からお尻に蝋が垂らされる。
「あぁん・・・だめ・・・もう・・・限界なの・・・・」
 でも、彼らの責めは終らない。真吾様が限界を迎えた後ろの穴にバイブを埋め込んでいく。そしてスイッチ。くねくねと腸内をバイブが捏ねまわす。この責めは真吾様が放出するまで続くのだ。私は真吾様にはやくしてもらおうと激しく腰を動かす。口の方がおろそかになる。
「ダメな奴隷ね。」
 理沙様は嘲笑すると、また鞭を強く振り下ろす。私の頭が混乱して空っぽになる。その隙間を埋めるように白い世界が訪れた。今夜の3度目の絶頂だった。

「知佳っ。オメデト。こんなかっこいいご主人様見つけて。」
 理美がビールを飲みながら言う。昔と変わらない笑顔。
「うん・・・・アリガト」
「あの後ね。平井が私を買い戻しにきたの。気前よくお店に600万渡してね。」
「うん・・・・」
 理美の話が始まる。
「それで、また連れ戻されたの。もう最悪って感じ。知佳がオークションで高く売れたって。たぶん私もオークションで売るつもりだったんじゃないかな。それから、新しい奴隷の調達。隣りの課の由美子を呼び出せって。ホント可愛い子ばっか狙うんだから。もう目の前真っ暗って感じだよ。」
 私は相槌をうつ。
「それからね。また奴隷生活。でもちょっとだけだった。次の日にね。何人かの男の人が部屋に入ってきて、平井をボコボコにしてくれたの。そして、私と平井を連れ出したの。どうなるんだろうってすごく怖かったよ。」
「うんうん。」
「それで、私はクラブに連れて行かれて。もう自由だよって言われたの。でも沙羅様がここで働いてみないっていうから、弟子入りしたの。ちょっと興味あったしね。今は女王様専門かなぁ。あんがい人気あるんだよ。でも真吾さまなら、私も虐められてもいいかなぁ。今度そういうのしようか。」
 理美は豪快に笑った。昔の理美みたいに。
「平井?あの後会ってないよ。でも話には聞いたことある。もうざまあみろって感じ。笑っちゃうよ。知佳にだけ教えてあげる。」
 理美は私の耳に口を近づけた。私達の再会の宴は朝まで続いた。


23

 どこの国かわからなかった。ただ南国ということしか。その異臭の強い地下室に平井はいた。周りには、人間の形をした畸形達が同じようにぼんやりと俯いていた。それも、あまりにも人工的な畸形ばっかりだった。
 膝から下と肘から下を切り取られた豚女。どこかの民族衣装みたいに首にわっかをはめて長くした女。身長と横幅が同じなんじゃないかと思われる風船男。その中に違和感なく平井は溶け込んでいた。
 あの晩、部屋に押し込んできた男達。そいつらに拉致され、平井自身がオークションにかけられた。30万で落札したのが、あのハイエナみたいな男。知佳を最後まで争った男だ。知佳が2500万、自分が30万。平井は自分の安さを知った。そして、同じ男に落札された男女と一緒に貨物として船に積まれたのだ。もうその時には、前に落札された女は手足を切られていた。その部分に巻かれた血染めの包帯が痛々しかった。平井はそれでこの見世物小屋に連れてこられたのであった。
 一人の男が平井を呼びに来る。そして、慣れた手つきで平井の腕に麻薬を打つ。それから引き立てるように部屋から連れ出した。舞台裏を歩き、舞台に登場する。
 平井はよれよれの派手な浴衣。少ない髪でちょんまげを結っている。観客席から歓声と拍手が上がる。
「サムライ!」
「ハラキーリ!」
 観客席が異様な興奮に包まれる。
 平井は舞台中央に置かれた布の上に座る。その前にはギラギラひかる匕首が置いてある。平井はゴクリと唾を飲む。そして、前をはだけると匕首を手に取り腹に向ける。そこには痛々しい無数の傷。平井のコメカミを汗が伝う。そして、一呼吸すると一気に直っていない傷口に匕首を差し込んだ。激痛。まだ直っていない傷、縫ってある糸を切っていくだけだ。平井はゆっくりと内臓を傷つけないように匕首を横に引いていった。その腹は血まみれになり匕首を持つ手が血ですべった。内臓を傷つける。血しぶきが飛ぶ。観客席から拍手があがる。平井は観客席に向かって不気味な笑みを送った。

                        了

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