17
その晩、浴室で私達の別れの宴がささやかに開かれた。平井から明日の為に理美の身体を綺麗に洗うように命令されたのだった。もちろん、平井が最後の性欲処理をした後であった。やらなければ損と言う感じで、理美の中に吐き出したのであった。平井はベットで先に寝ていた。
「わたし・・・・」
理美を見ていると、自然と涙が出る。もちろん、言葉が見つからない。理美はそんな私に涙を溜めたまま微笑む。
「うん、大丈夫だよ。きっと。私も知佳も。」
「うん・・・・」
2人は何も言えずに唇を重ねる。そして、舌を絡めあう。ずっとこうしていたい。でも明日には・・・・。理美はSMデートクラブへ、そして私はオークションで。想像しただけでも震えるくらいの怖さ。今までは理美がいたから。でもその理美もいないのだ。もう二度と会えないかも。そう思うと、貪欲に理美の口を吸ってしまう。
「知佳とお風呂はいるのも最後だね。」
「あぁ・・・あぁん・・・・」
私の秘部に指を沈めながら理美は寂しそうに言った。私は火照った顔で喘ぎをかみ殺す。
それを許さないというように、理美の指が動き始めた。ゆっくりと壁を擦るように。
「あん・・・平井が起きちゃうよ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
私は小さな声で懇願する。理美は意地悪そうな目をして、指の動きを早める。そして耳元で囁く。小さな耳を舐めるような距離から。
「ホントに知佳って淫乱だねっ。」
「あん・・・ホントに感じちゃう・・・あぁ・・・・」
理美の石鹸を塗った指が後ろに蕾にヌルッと滑り込む。
「だめ・・・そんなぁ・・・・あぁん・・・・」
「可愛いよ。知佳っ。」
「理美・・・あぁん・・・好き・・・・」
理美の歯が甘く乳首を噛む。そして舌で転がす。理美は私という楽器を演奏しているよう。声がかみ殺せない。巧みに私の弱点を攻める。
「知佳っ。そのままおしっこもらしてごらん。」
理美が囁く。
「でも・・・理美・・・・」
弱弱しい瞳で理美を見る。理美の目はサディストのような目になっていた。
「わたし・・・ずっと前からこうやって知佳を虐めたかったの。」
「でも・・・・」
「いいから、知佳。オシッコするんだよ。」
「あぁん・・・いやっ・・・・」
私のマゾヒストな部分を理美は刺激する。身体が自然にアソコの力を調節する。平井みたいに無理やりではなく、自然に操られていくのだ。わたしはマゾとしての喜びを噛み締めた。
「はい・・・知佳は理美の前ではずかしいオシッコします。」
私の股間から暖かいものが流れ始めた。理美はその間も私を責めつづける。そして私を辱めるような言葉。
「知佳、はずかしいね。こんな格好でオシッコするなんて。」
私はやさしい理美の責めに被虐の喜びを感じ果ててしまうのであった。そしてお風呂を出ると、その甘美な余韻の中、理美に甘えるように眠りにつくのであった。
翌日、部屋を出る前に理美は以前の理美のように振り返ると、満面の笑みを浮かべながらブイサインをした。私はその閉じた扉を親と引き離された子犬のようにずっと眺めていた。
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