06
昼なのに暗くてなにも見えない。
とりあえず電気のスイッチを手探りで探す。
だいたい、ここらへんにあるんだけどな。
開いたドアの右側にスイッチを探り当てる。
なんかすごい冒険みたいでドキドキする。
だいじょうぶ。
みんなこの時間には帰ってこない。
メイドさんたちも久しぶりの休日。
電気をつけるけど・・・
ぱっと明るくはならない・・・・
シャンデリアも暗めで、間接照明的・・・
その中に浮かび上がるのは・・・
赤い絨毯にソファー・・・・
古びた家具・・・・
アンティークな空間・・・・
でも、普通の部屋じゃない・・・・
どこが違うかっていうと・・・
部屋の隅に並ぶ異様な形のもの・・・・
手かせ足枷のついた、エックス型の木組み・・・
三角形の木の木馬・・・・
変な椅子・・・・
天井には、滑車がついてそこからロープが垂れている・・・・
壁にはいろいろな鞭がかかっていたり・・・
棚にはガラス製の注射器や薬品・・・
それにバイブが並べられている・・・・
まるで、拷問の博物館って感じだ・・・・
そして、ここでどんなことが行われるか・・・・
いくらわたしでも想像できる・・・・
彼の趣味???
メイドさんも知っているってことは・・・・
いろいろなことを考えてしまう・・・・
とりあえず、
黙っておこう・・・・
わたしはそんな趣味とかないし、
彼に求められたら、きちんと話をして・・・・
もう、出よう・・・・
そう思って振り返る・・・・
その時、
さっきまで開いていたはずのドアが閉まっているのに気が付いた。
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