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彼女達と町を歩く。
時々、知り合いの子と出会ってお互いに挨拶をする。
彼女達はここではかなり顔みたい・・・
知り合いとすれ違うことが多い。
そして、彼女達の友達はわたしのことを、どんな関係だろうっていぶかしげに見る。
そう、ここではわたしの年代って場違いな感じがする。
「ねぇ・・・記念にプリクラとんねぇ」
絵里菜が言う。
「うん、いいねっ。いいでしょ?栞っ」
愛香が腕を引っ張る。
もう、呼び捨てになってる。
プリクラがいっぱいある店・・・・
無造作にいちばん手前の機械に入る・・・・
まあ、プリクラくらいいいかっ・・・
でも、昔はプリクラいっぱい集めてたなって思い出す。
いまでも、会社の友達とかと飲みに行ったときとかとるけど。
彼女たちの子供っぽさにほほえましく感じるわたし・・・
この子たちが、どんな子なのかも知らずに・・・
「ねえ、どんなのにする?」
「やっぱこれっしょ」
彼女たちは楽しそうにフレームを選ぶ・・・
わたしを取り囲むようにしてポーズを決める・・・・
「じゃあ、脱ぎなっ、栞」
京子が低い声で言う。
「うん、奴隷らしく裸でとるのよ。嬉しいでしょ?」
耳元であゆみがささやく・・・
「はやく!もったいぶってんじゃねえよ!」
イライラしながら京子がわたしのスカートを剥ぎ取る・・・
絵里菜がシャツのボタンをはずし始める・・・・
ストッキングを下着と一緒に下ろすあゆみ・・・
一番、通りに面した機械・・・・
外の雑踏が感じられる・・・・
ビニールのカーテン1枚隔てただけ・・・・・
シャツも剥ぎ取られて・・・・
ブラも・・・・
こぼれ出る胸・・・・
そして、下もすべて脱がされて・・・・
しぶしぶストッキングから足を抜く・・・・
全裸のわたしが画面に映る・・・・
胸とあそこを隠して・・・・
それを取り囲む高校生たち・・・・・
「ほら、かくすんじゃねぇよ」
あゆみがわたしのおしりを叩く・・・・
「あっ・・・・」
後ろで手を組まされる・・・・
彼女たちの?サインに取り囲まれて、眩しいフラッシュが光った・・・・
スタンプとか、ペンで画面を飾って出来上がり・・・
わたしのお腹にマゾ奴隷って落書き・・・・
そして、プリントアウト・・・・
「なかなか、可愛くとれてんじゃん」
「うんうん・・・」
満足そうな彼女たち・・・・
その他にも、無理やり?サインな写真。
わたしの引きつった笑顔。
うしろ向きで振り返った
おしり丸出しの写真。
彼女たちの言うままのポーズのプリクラが出来上がる。
街とカーテンひとつ隔てただけのところで・・・・
彼女たちは遠慮なしにわたしの身体を批評する。
「さあ、行こうかっ」
あゆみの言葉にみんなが頷く。
「じゃあ、これいらないよね」
「えっ」
「うんうん。マゾ奴隷だし・・・」
愛香は言うと、わたしの服を拾い上げ・・・
破く・・・
無邪気な笑顔で・・・・
わたしはそれを陰鬱な気持ちで見つめた。
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