彼と逃げるようにエレベーターに乗り込み・・・・
また喧騒の中に・・・・
「またねっ・・・栞ちゃん・・・」
彼はわたしの下着をポケットに突っ込み去っていく・・・・
まだ、会社・・・間に合う・・・
わたしは身なりを整えながら地下鉄の方へ・・・
下着を取られた下半身が恥ずかしい・・・・
それもまだ内股はいやらしいお汁でべっとり・・・・
でも、考えてる暇ないよ・・・
とりあえず会社に行かないと・・・
わたしは、ぎりぎりになるって同期の美加にメールを入れて・・・
会社への道を駆け足で急いだ・・・・
下着のない下半身・・・
着替えるときも・・・
制服でも下着の線・・気づかれないかなって・・・
どきどきして・・・身体がしびれる・・・・
その上、会社が終わったら・・・
あの人たちに・・・
いろいろな想像をしてしまう・・・
「栞っ・・・し・お・り・・・」
「えっ・・・」
「なんか今日変だよ・・ぼーっとしちゃってさ」
いつものように美加の笑顔・・・
現実に戻される・・・
「さては・・・彼氏できたの?」
「うぅん・・・」
「ランチの時にじっくり聞こうかっ・・・」
「うぅ・・・でも、本当になにもないんだよ」
私語をする美加とわたしをにらむ課長・・・・
「じゃあ、後でねっ」
わたしたちは目の前のモニターに目を移し、作成中の企画にとりかかった・・・
「栞、営業部の渡邊さん、今度飲みにいかないかって。岡田主任もくるらしいよ」
会社の女子に人気のある2人・・・・
「いいよ・・・わたし・・・・」
そんなどころじゃない・・・・
これからどうなるかわかんないのに・・・
「とくに、岡田主任が栞のこと誘えってうるさいらしいよ。」
いつもなら、たぶん食いついちゃってる・・・
「らしくないなぁ。栞」
あきれたように美加が言う・・・・
「うん・・・」
「深く詮索しないよ。でもちゃんと報告するんだぞ」
美加はなんか誤解している・・・・
たぶん、彼氏できたって・・・・
でも、あんなこと言えるわけないジャン・・・
かんちがいしてくれてもいいか・・・
わたしは、気のないそぶりで美加とのランチを続けた・・・・
会社が終わると、メモの場所へと向かう・・・・
行かなかったら?
そう考えたりもする・・・
でも、足はその方向へ向かってしまう・・・・
写真や動画をばら撒かれたら・・・
そういうことだけではないような気がする・・・・
いくら、変態なオナ★してても、警察に駆け込んだら・・・・
すごい恥ずかしいけど、大丈夫だと思う・・・・
でも、そんな気が起きない・・・・
どうして、わたしの部屋が・・・
どうして、その動画がばら撒かれてるの・・・・
それを知りたいという好奇心・・・・
それと、胸のドキドキ・・・・
電車の中であれだけ感じちゃったわたし・・・
その後もトイレで・・・・
そのホテルに行けば、そんなことじゃすまないと思う・・・・
縛られたり・・・・
身体をみんなで見たり・・・・
奴隷のようにされるんだろう・・・・
そんなことを考えているだけで、息苦しいほど身体が熱くなる・・・・
ボーっとあるくわたし・・・・
迷いながらも、繁華街のはずれにあるホテルにたどり着く・・・・
彼と利用するようなおしゃれなホテルじゃない・・・・
シンプルな看板をメモと確認して、中に入る・・・・
中では朝の小太りの男が手をあげる・・・・
にやけた笑い・・・・
わたしの方に近寄ってきて、腰に手を回す・・・
「約束どおりに来たね。フフ・・・」
「あっ・・・・」
顔を背けるわたし・・・・
彼はそのままエレベーターの方に誘う・・・・
もう、逃げられない・・・
わたしはあきらめたように彼の導くままにエレベーターに乗り込んだ・・・
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