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しばらく、普通の生活が続いた・・・・・
普段は普通の子のわたし、元気すぎるくらい元気な・・・・
友達も上司も私の中のいやらしい妄想なんて気づかないと思う・・・・
でも、家に帰ればいやらしい想像をし、いやらしい小説を書く・・・・
うぅん、いやらしい想像はいつも・・・・
会社でも、通勤電車の中とかも・・・・・
でも、そんなことが現実になるなんて思わなかった・・・・
その時まで・・・・
その日は駅でいつものように特急電車を待っていた。
通勤特急・・・たぶん乗車率200パーセントとかそういうの・・・・
よくわかんないけど・・・・
足が浮くくらいぎゅうぎゅうづめになる・・・・
女性専用とかあるけど、ちょっと降り口が不便だから・・・
まぁ・・・18分だけの辛抱だし・・・
最近、痴漢もあんまないし・・・
あきらかに身体を押し付けてくるおやじなんかいないでもないけど・・・
「鳴海栞さんですね」
いきなり後ろから男の人の声・・・
でも、聞いたことのない声・・・・
「えっ・・・」
わたしは振り返る・・・・
そこには4人の男性・・・
40歳くらいの頭の剥げたさえない中年・・・
あと30代の小太りのサラリーマン・・・
同じくらいの年のちょっとカッコイイ人・・・
ノーネクタイのカラーシャツ・・・・
小さいフレームのめがねでやせてて背が高い・・・
わたしのタイプピッタリかも・・・
それから、年下かもってジーパンの学生風・・・
茶髪のロンゲ・・・
いかにもチャラチャラしてますみたいな・・・・
たぶん年下だ・・・・
年も格好もバラバラの4人・・・・
それにぜんぜん知らない人たち・・・・
「すごいね。これ」
一番若い彼がわたしに携帯を見せつける・・・・
たしかに最新機種だけど・・・・
えっ・・・・
画面・・・・
そこに映る動画・・・・
それはわたしのこの前のオナ★
4つんばいで後ろと前にバイブを入れたわたし・・・・
なんで、そんなのが・・・・
頭がパニックになる・・・・
「いつもこんなことしてるんですか?」
中年が話しかける・・・・
「あぅ・・・・」
返事なんてできない・・・・
「それにしても、こんなかわいい子がこんなことをしてるなんてね」
4人はわたしを取り囲むように近づく・・・・
あくまで、自然に知り合いを装って・・・
アナウンスが電車が近づいていることを知らせる・・・・
「さあ、我々も楽しませてもらいましょうか」
眼鏡の人が言う・・・・
「フフ、我々に逆らっても無駄ですよ。駅員もこんな動画を見たら、あなたが好き好んでやっているように思うでしょうね。」
小太りの男はねっとりした声で耳元でささやく・・・
その声は途中から到着した電車の轟音にかき消される・・・・
でも、彼のいうことは大体理解できる・・・・
彼らが何をしようとしているのかも・・・
わたしは俯くしかない・・・・
目の前を横切る電車の窓がだんだんスローモーションになっていく・・・・
やがて、完全に停止しドアが開く・・・・
電車から流れ出す人の動き・・・
誰もが無表情でロボットのように・・・
そして、乗り込む人の流れ・・・・
わたしは4人の男に囲まれるように、電車の中へ押し込まれた・・・
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