16
「うーん、うぅ・・・」
先輩の動きが止まる・・・
美奈先輩がリードを何度引っ張っても・・・
蹲ったまま・・・・
「あーあ、もうギブアップなの?まあ、がんばったほうね」
美奈先輩は真由子先輩を確かめる・・・
完全に意識を失っている・・・
「やばいね」
恵美先輩がわたしの耳元で言う。
「えっ」
「うん、もう狂ってるかも」
狂ってるって・・・
「朋子もそうだったけど、もうセックスのことしか考えられなくなるの」
「そんな・・・」
「SMクラブにも売れないわね。そうなったら」
わたしの為に・・・・
先輩が・・・・
「今回の責めっていつもよりきついし、美奈さん気合はいってるし、ヤバげかも。」
そう、学校とかでちょっと悪ぶっている友達とかいたけど・・・
こんなに極悪なの聞いたことない・・・
「木籐。あれもってる?」
「ああ・・・」
木籐が美奈先輩に小さなビニール袋に小分けされた白い粉をわたす・・・
あれって・・・・
「これで、まだがんばれるよ。真由子。でも人間は廃業だけどね」
木籐が小さな注射器も取り出す。
「だめっ。やめて!」
私は思わず叫んでしまう・・・
「ふうん」
振り返る美奈先輩・・・
その目を見るだけで足がガクガクする・・・
「沙耶が代わってあげるの?わたしはどっちでもいいよ」
「あっ・・・」
言葉に詰まってしまう・・・
「もともと、沙耶を守るためにこうなったんだから・・・でも、見捨ててもいいのよ。この薬使ったら完全に奴隷になっちゃうし。」
「あぁ・・・やめてください・・・」
小さな震える声・・・
「じゃあ、お願いするのね。調教してくださいって。」
先輩みたいに性奴隷にされる・・・
そう、お願いするっていうのはそういうこと・・・
でも、先輩が・・・・
もう信じられないくらい膝がガクガクする・・・
「怖いんだ。べつにいいよ。どっちでも」
軽蔑した目でわたしを見る・・・
わたしの心を見透かすような目・・・・
いろいろな想像をしてしまう・・・
先輩みたいに犯されて・・・
バイブを入れられて・・・
犬みたいに・・・・
それだけで、おしっこが漏れそうになるほどの恐怖・・・
でも、恐怖だけじゃない・・・
脳髄が痺れるような・・・
「あっ・・あの・・・・」
むき出しのあそこが熱くなる・・・
「あの・・・わたしを調教してください・・・」
美奈さんがニコッと笑い立ち上がる・・・
「いいのね」
「は・・・はい・・・」
その鋭い目線はわたしにじっとすえつけられている・・・
わたしは目を逸らすこともできない・・・
蛇に睨まれた蛙ってこんな感じ?
美奈先輩だけじゃない・・・
木籐も店長も恵美さんの視線もわたしの身体を舐めはじめる・・・
その、視線を浴びながら・・・
わたしは底なしの闇に飲み込まれるような眩暈をかんじた。
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