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「フフ、美咲さん・・・覗き見はよくないですね。」
中川さんの声・・・・
でも、いつものような優しい視線じゃない・・・・
厳しい目でわたしを睨む・・・・
「ご、ごめんなさい・・・わたし・・・」
方向を変えようとする・・・
「まあ、いいでしょう・・・」
「わたし、早く来すぎて・・・・」
「ええ、早く虐められたくて・・・ですね・・・」
心の中を見透かすような言葉・・・・
言葉をなくす・・・・
「データをみればわかります・・・あなたがバーチャルでどんなことをしているか・・・・」
「あぁ・・・・」
そうなんだ・・・・
「そう、中身まではわかりません。しかし、どんなデータを提供したか調べることはできます。」
「わたし・・・ゲームだから・・・」
「そうかな・・・・わたしにはあなたの本性にみえるけど・・・」
小枝子さんが口をはさむ・・・・
「そうですね。バーチャルは望みを現実化するだけです。自分でも気づいていないような心の奥深くにある望み。」
わたしは小さく首をふる・・・・
「首輪・・・・浣腸・・・・縄・・・・バイブ・・・・・提供したデータから解析して、美咲さんがMであることは明白です。それに。」
それに・・・・
「この間・・・真美があなたの部屋にいったでしょ・・・・」
たしか、話があるって・・・・・
そう、男に付きまとわれて困っているって・・・・
「その時に仕掛けさせていただきました・・・・」
中川さんが何かリモコンを操作する・・・・
「あぁん・・・・あん・・・・・」
女の喘ぎ声・・・・
舌ったらずな・・・・
そして、画面に映し出される女・・・・
ベットの上でもだえている・・・・・
その部屋の光景・・・・
表情・・・・・
紛れもなくわたし・・・・
胸は自縛して、縊りだされている・・・・
その胸の先に洗濯バサミ・・・・
股間がアップにされる・・・・
激しく動く指・・・・
膣口に二本の指が出入りする・・・・・
それだけではない・・・・
おしりには黒いものが埋まっている・・・・
通販で買ったアナルバイブ・・・・・
「あっ・・・そんな・・・・」
リモコンをとりあげようとする・・・・
でも、届かない・・・・
画面で喘ぎ続けるわたし・・・・
「フフ・・・・あなたはマゾなんですよ・・・・」
追い討ちをかける中川さんの言葉・・・・
「かわいいわ・・・・」
小枝子さんも妖艶な笑みを浮かべて画面を見つめている・・・・
顔を両手で覆うしかない・・・・
「わりと有名なコスプレイヤーのこんな動画がネットに流れたら、みなさん喜ぶでしょうね。本名とか連絡先までつけてね。ククッ。」
「あぁ・・・・・」
そんなことになったら・・・・・
「どうしましょうか。」
「あの・・・やめてください・・・おねがいします・・・」
泣きそうな声でいうしかない・・・・
脚が震える・・・・
「真美のように素直になってくれると、そんな気もなくなるんですが・・・」
「えっ・・・・・」
真美を見る・・・・
うれしそうに、髪の毛を掻き揚げながら中川のものをほおばっている・・・・
その頭を猫を愛でるように撫でる大きな手・・・・
「でも・・・奴隷になったら・・・・」
そう、わたしのすべての人生を奪われるような気がする・・・・
virtualなら問題はないけど・・・・
「ええ・・・しかし・・・日常の生活をすることも可能です・・・わたしが呼び出したときにだけ協力していただければ・・・」
悪魔のささやき・・・・
でも、わたしの選択枝はない・・・・
コクンと首を縦に振ってしまう・・・・
どうなるの???
わたし・・・・
「いい子だ。」
私の身体の線をなぞるように視線が動く・・・・
いつもの中川さんが私を見る目ではない・・・
もっと冷たく蔑んだ・・・・
そう、品定めするような目・・・・
その視線を身体に感じながら震えるわたし・・・・
「さあ、脱ぐんだ・・・奴隷に服は必要ない。」
その言葉にわたしはTシャツの裾に手をかけ、ゆっくりと上に捲り上げていった。
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