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「ギブアップのやりかたわかったよねっ・・・」
心配そうに真美が言う・・・・
「うん・・・・・」
でも、リセットしても魔莉夜さまに勝てる気がしない・・・・
「それから、ステージ2はね。懐にもぐりこむの。長い鞭持ってるでしょ・・・だからそれを避けることに専念するの・・・・」
理論家の真美の分析が始まる・・・・
そう、わたしは反射神経だけだけど・・・・
真美はいろいろと考えてる・・・・
「そうなんだ・・・・」
「中に入り込んだら必殺技を決めるの・・・・」
「うん・・・やってみる・・・・」
わたしはうわのそらの返事を返す・・・・
真美の仕方ないなって顔・・・・
真美って・・いつもおバカなわたしの保護者みたい・・・
「じゃあ、わたしはステージ3。あの闇竜って男を倒してやるわ。なんかターミネーターはいってるよ。あいつ。懐にはいってつかまったらやばいから、飛び道具で・・・」
また真美の分析・・・・・
「準備ができましたよ・・・・」
隣の部屋から中川さんが顔を出す・・・・
「はい・・・・」
わたしたちは、中川さんに呼ばれて隣の部屋に入っていった・・・・
バーチャルのある部屋へ・・・・・
カプセルが閉まる・・・・
周りが真っ暗になって緑色の光・・・・
たぶん昨日と同じビルの上へ・・・・
でも、なんかゲームをやる気がしない・・・・
戦う気力がない・・・・・
魔莉夜さまと・・・・・
幻想の世界に堕ちていく・・・・
えっ・・・・
まわりを見回すわたし・・・・
わたしは全裸で後ろ手に縛られている・・・・
二の腕や手首に食い込む縄の感触・・・・・
後ろには魔莉夜さま・・・・・
そしてわたしの排泄物・・・・・
昨日の続き・・・・・
お腹にもなにか浣腸液が残っている感触・・・・
「汚いわねっ・・・・・」
わたしのおしりが鞭打たれる・・・・・
「ごめんなさい・・・・・」
「かかっちゃったじゃん。」
また、ピシッって・・・・・
「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・・」
だんだん昨日のわたしに戻っていく・・・・・
「舐めてもらおうかなっ・・・クスッ・・・・自分のウンチだもんね・・・・」
そ、そんな・・・・
でも、魔莉夜さまの言うことは冗談だなんて思わない・・・・
後ろには黄色っぽい液のなかに茶色いものが散らばっている・・・
丸いのや・・・・長いの・・・・そしてドロみたいに形のないもの・・・・・
「あぁ・・・許して・・・許してください・・・・」
そうだ・・・・
リセット・・・・・
わたしは右下を見る・・・・・
なんか機械みたいなのが転がっている・・・・・
それを見る・・・・・
目の前に緑色の文字・・・・
リセットアンドコンテニュー・・・・・
ここでリセットを見るんだ・・・・・
「何考えてるの?」
魔莉夜さまが覗き込む・・・・
その綺麗な顔の前に緑色の文字・・・・
わたしは魔莉夜さまの目と文字を見比べる・・・・・
吸い込まれそうな瞳・・・・・
あぁ・・・・だめっ・・・・・
わたし・・・・・
まるでゴルゴンの瞳・・・・・
わたしは・・・・ドキドキしながら・・・・・
コンティニューを選んでしまう・・・・
目の前の文字が消える・・・・
そして残ったのは、魔莉夜さまの意地悪そうな微笑だった・・・・
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