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アンケートを記入する私達・・・・
時々、午後の紅茶のストレートに口をつけながら・・・・
でも、肝心の部分はぼかして書く・・・・
ゲームで敵に負けて、囚われて、拷問を受けているみたいな・・・・
嘘じゃないし・・・・
まあ、いいだろっ・・これで・・・・
真美もさっきされてたみたいなことされたのかな・・・・
3人の男のおもちゃにされて・・・・
わたしの世界と真美の世界ってリンクしてるのかな・・・
その人の願望がバーチャルに現れるっていうけど・・・
よく考えたら、2人とも願望が同じなんてありえない・・・・
先に書き終えて、ケーキを食べている真美・・・・
わたしがケーキ食べたらがきっぽくなるのに・・・・
真美ってなんでこんなに大人っぽく食べるんだろ・・・・
まるで、丸の内OLって感じ・・・・
それに、真美の方が一個年下なのに・・・・
真美のアンケートをカンニングする・・・・
えっ・・・やっぱり・・・・
真美のアンケートでは魔莉夜さまを倒して・・・・
聞き出した敵の本拠地に潜入したことになっている・・・・
やっぱひとりひとり違うの?
「どうだった?」
真美がわたしに話しかける・・・・
「うん、敵強かったね。わたし負けちゃった。」
「そう・・・確かにレベル1と違うわね。」
「それから、拷問・・・最悪って感じ・・・・殴られまくって・・・・」
「そんなことになるんだ。ギブアップすればよかったのに・・・」
「えっ・・・・」
「知らないの?」
コクンって顔を縦にふる・・・・
うん、なんか中川さんが言ってたけど・・・・
難しくてわからないのはみんなわかったふりしてた・・・・
もしかしておバカなのかな・・・わたし・・・・
「やばいよ。殺されちゃったらどうするの?」
「うん・・・・・」
ごめんなさいって感じで真美を見る・・・・
「いつも右下にコントローラーがあるの・・・それをじっとみると画面にいろいろ現れて・・・リセットを選ぶの・・・」
「そうなんだ・・・・」
「そんな余裕のないときはヘルプって叫ぶの・・・・」
「うん・・わかった・・・・」
「すみません・・・わたしがもう少し説明すればよかったですね。」
中川さんが口を挟む。
わたしを弁護する・・・・
「うぅん・・・わたしが聞いてなかったから・・・・」
「でも、そういう人のために最初にチュートリアルを作った方がいいかもしれません。参考になります。」
「そうね。美咲さん見たいな人。いるかもねっ。クスッ・・・・」
「それって・・・わたしおバカってこと・・・・」
ふくれるふりをする。
照れ隠しに・・・・
それを見て笑う真美・・・・
中川さんもつぼにはまったのか笑いが止まらない・・・・
その二人を睨んで、わたしも吹き出した・・・・
「真美っ・・・・」
「美咲さん・・・ちょっと今日は・・・・」
「うん・・・・」
真美とはいつもこの後、ミスドとかでダベルことになっている・・・・
「じゃあ、お先に失礼します・・・・」
駅まで行くと別れる私達・・・・
彼氏かなっ・・・・
でも、そんなこと聞いてないし・・・・
駅からは逆方面・・・・
そこで別れる・・・・
一人で歩き出すと・・・・
さっきのことを思い出す・・・・
魔莉夜さまにされたこと・・・・
また、身体が熱くなる・・・・
わたしは熱っぽい目で改札をくぐり・・・・
家への道を急いだ・・・・
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