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闇縄悪夢

Author:闇縄悪夢
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 はじめまして、闇縄★悪夢です。  DTIブログでSM小説を書いていましたが、ブログサービスをやめるらしいので、お引越ししてきました。  ちょっとスランプ気味なんですが、がんばって更新しますので、よろしくお願いします。
 
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13

 あれから一ヶ月が立っていた。私は毎日のように平井に陵辱されつづけていた。
「知佳、最近おかしいよ。」
「うん・・・」
「なんかぼーっとしてるし。」
「うん・・・・」
「ほんとどうしたの。」
 理美が真顔になる。私を心配してるんだ。
「私でよかったら相談にのるよ。」
「ううん・・大丈夫・・・アリガト。」
 言えるわけなかった。でも、嬉しかった。涙が出そうなくらい。その空気を察してか理美は微笑みやさしく言った。
「いつでも相談に乗るからね。」
私達はそのやりとりを陰湿な目で見ている平井の視線に気付かなかった。

 その週末の土曜日。私は平井に呼び出された。この頃では休みの日まで平気で呼び出しをかけるのだった。競馬に負けた腹いせに私をいたぶったりするのだった。私がその負けたお金を弁償するはめになる。理不尽さは感じる。しかし、もう私は彼のくもの巣に絡め取られた蝶であった。もう先に待っているのは、破滅しかないのはわかっていた。でも精一杯もがくのだった。そんな気の弱さが呪わしかった。
 その日は、平井は妙に上機嫌であった。お昼に会って、レストランで食事をした。その後、タクシーでホテルへ。いつものパターン。でも、そのタクシーはラブホテルではなく一流とはいえないが、普通のホテルに滑り込んだ。
 ロビーに座っていると鍵を受け取った平井が戻ってくる。私は腰を抱かれ恋人同士のように部屋に向かう。そして平井がドアを開けると広い空間が出現する。たぶんセミスイート。どうして?たまにはええやろ。そんなわけない。絶対なにか企んでる。平井の考えそうなことを思い浮かべてみる。でも、わからない。私は平井の隠された企みに恐怖さえ感じながらその場に立ち尽くした。
 平井は冷蔵庫からビールを出しそれを飲みながら私の携帯をいじっている。昨日取り上げられたのだ。私は電話代の節約とかそんなせこい企みだと思っていた。その携帯にメールが入るメロディ。平井はニヤリと唇の端を上げた。そして私にその携帯を渡した。そこには一通のメールが表示されていた。

 知佳!絶対行くから!はやまらないで!
         理美

「なんのことかわからんやろ?」
「理美?」
「説明したるわ。さっきな。私、死にますってメール打ったんや。もちろんおまえの名前でや。それから、このホテルの場所もな。絶対警察とか言わないでって。」
 平井は可笑しくてたまらないらしい。
「それでや。理美がここに来るって寸法や。他に3人くらい仲間よんだあるし。あの生意気な理美も俺の奴隷にしたるんや!」
 悪魔の計画であった。そして、理美の性格から言って、私を助けるためにその罠に嵌ることはわかっていた。私は呆然となる。
「そしたら、親友同士仲良く尻並べて楽しませてもらおか。」
 平井はそういうと宴の準備をはじめるのであった。

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