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闇縄悪夢

Author:闇縄悪夢
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 はじめまして、闇縄★悪夢です。  DTIブログでSM小説を書いていましたが、ブログサービスをやめるらしいので、お引越ししてきました。  ちょっとスランプ気味なんですが、がんばって更新しますので、よろしくお願いします。
 
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2
「どうでした・・・」
「うん、すごいよ・・・このゲーム・・・」
「そうですか?でも、まだまだなんですよ。」
 テーブルを囲むわたしと真美・・・・
 そしてバーチャルリアリティ研究所の所長の中川さん・・・・
 そう、わたしと真美は中川さんの作ったゲーム機のモニターをしている・・・・
 それもバイトで・・・・
 ヴァーチャルって機械・・・
 カプセルみたいなところに入って、指示に従うと、私達は異次元の世界に入っていく・・・
 実際の体験と変わらないリアルが私達の前に現われる・・・
 USJのスパイダーマンもそんな感じだけど・・・・
 自由度が違う・・・・
 もちろん切られたり撃たれたりしたら痛みも感じる・・・
 でも、ゲームが終わるとその傷はあとかたもなくなる。
 感覚みたいなものは残る・・・
 まだ、わたしの身体の中には涼のものが残っている感じ・・・
 こんなすごいゲーム機を体験してお金までもらえるの・・・・
 わたしと真美はレイヤー友達・・・・
 イベントでは多くの男達を集める・・・・
 わたしたちのパンチラを狙うカメラ・・・・
 でも、本当は見せパンなんだけど・・・・
 そこで、中川さんに声をかけられた・・・・
 うさんくさかったけどすごいゲーム機ってこととお金・・・・
 それと真美が一緒って言うのも心強かった・・・・
「そうなんだ。」
 テーブルの上のお菓子をほおばる真美・・・・
「だいぶデータがとれました。」
「うん、私達も楽しんでるし・・・ねっ、真美・・・」
「うん・・・」
 真美とわたしは顔を見合わせて微笑んだ・・・・
「それでさ。ちょっと次からレベル上げてみようかっておもってるんだけど。」
 所長が気を使いながら言う・・・
 この人ってなんか典型的なイイヒトタイプ・・・・
 私達ってお金までもらってるのに・・・・
 それもかなりの時給・・・
 マックのバイトの倍くらい・・・・
「いいですよ。わたしも物足りないなって思ってたし・・・ねぇ、真美。」
「うん・・・新しい敵とかと戦いたい・・・」
「そう。ありがとう。」
 所長は細い目をもっと細くする。
 本当にこのゲームって麻薬性がある・・・
 なんか、ここに来るの待ち遠しくなってるもん・・・・
 わたしは涼に会いたいだけかも・・・
 そして真美は慎之介・・・・
 やっぱ恋愛のほうもパワーアップするのかなっ・・・
 そんなことを考えながら、目の前のストレートティに口をつけた・・・

「じゃあ、レベル2で・・・」
「ラジャ・・・」
 ニコッと笑って中川さんを見上げる・・・・
「じゃあ、いってらっしゃい。」
 カプセルの蓋が閉まる・・・・
 一瞬の暗闇・・・・
 そして緑色の字が浮かび上がる・・・・
 その光に集中する・・・・
 なんか不思議な瞬間・・・・
 もしかして催眠術の一種なのかな・・・・・
 そう考えてると、わたしの視界に荒廃した世界が現れる・・・・
 私達はその中で一番高いビルのうえに立っている・・・・
 きつい風に髪の毛が乱れ、スカートが捲くれる・・・・
 そのスカートを押さえる・・・・
 隣では真美も同じように・・・・
 そして後ろから涼がわたしを抱きしめる・・・・
 振り向くようにして唇を重ねる・・・・
「あっ・・・・」
 真美も同じように・・・・
 でも、そのラブシーンは空からの攻撃に遮られる・・・・
 宙を飛ぶ羽の生えた女達・・・・
 笑いながら鋭い爪で攻撃してくる・・・・
 そのわたしを涼がガードする・・・・
「大丈夫?」
「うん・・・・」
 わたしはニコッと微笑む・・・・
 そして、戦闘モード・・・・
 真剣な顔をして敵を睨み、銃を構える・・・・
 片目を閉じて狙いを定める・・・
 銃からレーザービームが吐き出される・・・
 それは3つに別れて、驚いた顔をしたハーピー達を追いかける・・・
 命中・・・・
 落ちて行く鳥女・・・・
 涼にVサイン・・・・
 真美は宙を飛んで敵をサーベルで切り裂く・・・・
 腰までの長い髪が舞うように揺れる・・・・
 美人系の顔・・・・
 すごいクール・・・・
 わたしも涼にいいとこ見せなくっちゃ・・・・
 膝を曲げて、大きく飛び上がる・・・・
 回転しながら宙を舞い銃を撃つ・・・・
 次々と現われる敵・・・・
 それを確実に破壊していく・・・・
 鬼神と化した私達はよるもの全てを破壊していく・・・・
 その目の前に黒いボンテージと網タイツに身を包んだ女・・・・
 たぶんこいつがボス・・・・
 わたしと真美が身構える・・・・
 初めての敵・・・どんな攻撃をしてくるかわかんない・・・・
 とりあえず、わたしが銃を撃つ・・・・
 溜めのない軽いジャブ・・・・
 女は鞭を取り出し軽く振る・・・・
 撃ち落されるレーザー・・・・
 わかったよ・・・
 こいつの攻撃はこの長くて黒い鞭・・・・
 女の黒い唇の端が上がる・・・・
 微笑んでいるんだ・・・・
 年齢は30くらいですごい美人・・・・
 プロポーションも真美並みにいい・・・・
 SMの女王様って感じ・・・・
「わたしがいくよ。」
 真美がブレードで切りつける・・・・
 女はそれを待たずに鞭で真美の手首を叩く・・・・
 真美の手首にまきつく鞭・・・・
 真美のブレードが絡めとられる・・・・
「今よ!美咲。」
 わたしは全エネルギーを銃に集中する・・・
 いっけー!
 それを放出・・・・・
 太い光の帯が女に向かう・・・・
 やったぁ・・・・
 そう思ったのもつかの間・・・・
 光は右手からの鞭で叩き落とされる・・・・
 そう、女は二本の鞭を操る・・・・
 強い・・・・
 あとは真美と・・・・・
 2人は手を握る・・・・
 真美のぱわーを感じる・・・・
 そしてわたしもエネルギー全開・・・・・
 2人の身体が光に包まれる・・・・
 必殺技・・・・・
 光のビームを女に向かって発射する・・・・
 女の身体が光の中に消える・・・・
 やった・・・・
 そう思ったのもつかの間・・・・
 光の消えた後には、無傷の女が不敵な笑いを浮かべていた・・・・
 その腕から伸びる鞭・・・・・
 わたしと真美はそれに弾かれてビルの谷間に落ちていった・・・・・

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