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闇縄悪夢

Author:闇縄悪夢
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 はじめまして、闇縄★悪夢です。  DTIブログでSM小説を書いていましたが、ブログサービスをやめるらしいので、お引越ししてきました。  ちょっとスランプ気味なんですが、がんばって更新しますので、よろしくお願いします。
 
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「何をするんだ!君は!」
 怒りの顔で振り向くマネージャー。もう、いつもの卑屈な顔じゃない。男の顔だ。
「まあまあ。」
 中山さんが割ってはいる。そして、マネージャーの胸ポケットに束ねたお札を入れる。
「まぁ、若がそうおっしゃるのでしたら。」
 また、卑屈な中年に戻る。でも、若って。
「すまないな。」
 中山さんを見上げる。
「中山さん、えらい人なの?」
「ハハ・・・そうでもないさ。」
「でも、若って・・・」
「うん、彼ら・・・ITとか弱いからさ。ちょっと手助けしてるだけ、ネットカジノとか。それと俺の親父がそういう関係で・・・・。まあ、そういうこと。」
 あまり話したくなさそうに話す。
「止められるんでしょ。彼らを。」
「まぁ・・・・・でも勝負だから・・・・」
 あっさり言う。
「お願い。」
「仕方ないな。でも、ただっていうわけにはいかないよ。」
「どうすればいいの?」
 中山さんに抱かれるくらいは覚悟しよう。ちょっとカッコいいし。
「じゃあ、こうしよう。ゲームの借りはゲームで・・・・」
「えぇ・・・・」
 でも、あいつらに勝てるの?
「僕に勝ったら、彼女を放してもらうっていうの。どう?」
「えっ・・・・」
 中山さんにならいつも楽勝だし・・・・。
「設定はいつも通りで・・・」
「いいの?」
「そのかわり、負けたら僕の奴隷になってもらうよ。」
「うん・・・・いいよ・・・・」
 そう、理沙を助けよう。理沙も彼らの罠にかかっただけだし・・・・。わたしは中山さんの出す手に緊張気味にハイタッチを決めた。

「おい、おまえら!やめろ!」
 中山さんが理沙のほうにいって、男達を蹴散らす。
「はい、若。」
 男達は次々と理沙から離れる。男達の支えを失った理沙はその場に崩れる。ヒクヒクと身体が痙攣している。うつぶせの白い身体が泥のように横たわっている。こちらを向いた秘部にはバイブが埋まり、後ろの穴からは白い粘液が流れている。その身体に中山さんがジャケットを脱いで被せる。紳士的な態度だ。多分、中山さんはやさしい人・・・わたしに負けてくれるつもり・・・。うぅん、勝てないゲームをしてくれるのだ。
「じゃあ、3回勝負でいいね。」
「はい・・・・2回買ったら勝ち?」
「そう・・・・」
 私達は椅子に座ってコントローラーを手に取る。えっ、中山さんのコントローラー少し形が違う。もしかして、秘密の機能とかあるの?
「そのコントローラーいつもと違うよ。」
 とりあえずの牽制・・・。やさしい人だって思うけど。注意したほうがいい。
「これ?左用なんだ。俺、左ききなんだ。言わなかったっけ?」
「えっ・・・いつも右で・・・・」
「左のほうがうまいんだぜ。」
「うそっ・・・」
「まさか利き手では勝負できないなんてないよな。」
 男達が私の周りを取り囲んでいる。有無をいわさない雰囲気だ。でも、いつもの中山さんとは違うのは確か。格好だけでなく、ゲームの腕も。でも、わたしも自信ある。かなりゲームのうまい人を相手にしても負ける気はしない。
「だめっ・・・わたしもその人に負けたの・・・・」
 ぐったりした理沙がかすれた声で言う。
「えっ・・・・」
 画面には、もうキャラを選ぶ画面が出ている。どうしよう・・・。中山さんを見る。
「どうする?俺はどっちでもいいんだぜ。」
 中山さんが男達に合図する。髪の毛を掴んで起こされる理沙・・・・。
「じゃあ、続きをしようか。」
 男達がまた理沙を囲む。
「ふぅん、友達を見捨てるんだ。まあ、いいけど。」
 軽蔑したように唇を歪める。
「あっ・・・そんな・・・・」
 向こうでは明日美が泣きそうな顔でゲームをしている。理沙のことを最初から見ていたんだ。必死でゲームをしている。まだ下着姿・・・・たぶん普通にやってるんだ。とろい明日美からしたら上出来なのかも。でも、時間の問題だった。
「どうする?」
「あっ・・・やります・・・・」
 やっぱどっちにしても、やるしかない。理沙を見捨てるなんて出来ない。それに、前に理沙とゲームしたことあるけど、わたしの方が強かったし・・・。理沙も反射神経いいけど、やっぱまだ甘い。わたしはPS2とか家でやってるし・・・。
 とりあえず、なるようになれっ・・・・なんかファイトが湧いてくる。
「いいんだな。」
「うん、やるよっ・・・」
 とりあえず、キャラはマリア・・・・たぶん中山さんはガイ・・・バランスはとれてるけど、決め手にかけるキャラ・・・・。ここに勝機がある。
「じゃあ、俺は・・・」
 彼が選んだキャラ・・・それはいつもと違う。ジーク・・・・マントに身を包んだクールなキャラ・・・・いままでに誰も選んだことのないキャラだ・・・どんな攻撃をしてくるのかわからない。
 画面は対決のシーンに切り替わる・・・カウントダウン・・・・そして死闘が始まった。

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