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闇縄悪夢

Author:闇縄悪夢
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 はじめまして、闇縄★悪夢です。  DTIブログでSM小説を書いていましたが、ブログサービスをやめるらしいので、お引越ししてきました。  ちょっとスランプ気味なんですが、がんばって更新しますので、よろしくお願いします。
 
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3
やばっ!遅れちゃった。もう、約束の時間より1時間過ぎていた。やっぱ、夜の仕事なのに特別昼からなんて無理・・・・。あわてて、お店の裏口から滑り込む。豪華な内装のお店からは想像できないような空間・・・飲みかけのペットボトルや雑誌が散乱している。
客が見たら絶対醒めてしまう・・・ドア一枚隔てて男の人夢を与える空間・・・その分ここは現実を凝縮してあるのかもしれない。
 1時間は遅れている。でも、わたしはプロ。身支度にぬかりがあってはならない。遅刻よりそのほうが致命的・・・。まず服を脱いで下着だけになる。今日は下着にならなければいけないかも、念入りにヘヤーや胸の谷間をチェックする。クリーニングの袋をはずしてメイド服を着る。あと、メイク・・・大体はやってきたけど細かく直す・・・目元が大事だった・・・そして手櫛で髪の毛を直すと、戦闘準備完了。いっくぜぇ、って感じになる。鏡に向かって、スマイル・・・完璧・・・超可愛いよ・・・奈帆。鏡に投げキッス・・・。すっごいナル★かも・・・でも、これがわたしの儀式。
 わたしは夢の空間とつながるドアを少し開いて現実から外に飛び出した。

 いつものお店・・・・いや・・・違う・・・・。内装とかが一緒なのに雰囲気が・・・。まず、男達・・・・いつものオタクっぽい人はいない・・・黒い服の男達が目立つ・・それもいつもより年齢が高い・・・・。まるでギャングのような服を着た男達・・・。それに、目にうつる白いもの・・・・何・・・・わたしはその方向を見る。そう、それは女体だった。男達に挟まれてゆれている。そして、その正体もわかる・・・・。理沙・・・。
「ほら、もっと奥までくわえるんだよ!」
 前の男が髪の毛を掴んで前後にすばやく振る。
「げぇ・・・ぐぅぅ・・・・・」
 理沙の整った顔・・・・涙と涎でメイクがグチャグチャになっている。理沙の頬が膨れたり萎んだりする。男性器の形に・・・・。
「こっちは良く締まるぜ・・・処女だな・・・こっちは・・・」
 後ろの男性は理沙のおしりを掴んで揺する。凝視すると、男性のものはアソコに入ってるのではない。そう角度的にもっと上のほう・・・おしりの穴・・・そこに入ってるように見える。それに前に入っているバイブのおしりが目に映る。そして、太股を血が流れている。どうしたの???理沙・・・。
 呆然とするわたし。その肩を叩く手。わたしは、ビクンと身体を固くする。
「奈帆ちゃん・・・・」
 聞きなれた声。わたしは振り返る。
「中山さん・・・」
「うん・・・・」
 でも、いつもの中山さんじゃない。オールバックにしてスーツを着ている。それにトレードマークの黒縁めがねじゃない。今日はコンタクトなの?でも、背が高くてすらりとした体型にそれが似合っている。いつもより、かっこいいかも。
「どうしたの?理沙。:
「あぁ・・・ゲームに負け続けて、あのざまだ。」
「えっ・・・ゲームって・・・・」
「いつものやつだよ。」
「でも、理沙・・・強かったのに・・・」
「あぁ・・・でもあれじゃあな・・・・」
 机の上を見る。ゲームのディスプレイの前に散らばる、一万円札・・・・。それも札束で・・・・何百万というお金がその上に散らばっている。
「そう、彼女は設定を金で売ったんだ。設定をひとつ下げるだけで、レートは10倍になる・・・・」
「理沙・・・・・」
 そう、彼女はお金が要るって言ってた。目の前のお金につられたんだ。
「彼女は一晩中・・・彼らの奴隷だ。何をされてもいいって一筆入れさされている。いや、一晩中ですまないかもな。彼らはサディストだ。彼女のような奴隷を簡単に手放したりしない。たぶん、彼女じゃ太刀打ちできない。」
「あぁ・・・そんな・・・・」
 目の前をマネージャーが横切る。
「マネージャー!理沙が。」
「あっ、奈帆ちゃん。遅かったじゃない。」
「何いってんの。理沙が大変なの。」
「あぁ・・・・ゲームに負けたからな。」
「助けてよ!」
「だめだよ。理沙ちゃんも同意のもとでやったこと。いまさらできないよ。」
「ばかっ!」
 わたしは思いっきりマネージャーの横っ面を張った。

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