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闇縄悪夢

Author:闇縄悪夢
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 はじめまして、闇縄★悪夢です。  DTIブログでSM小説を書いていましたが、ブログサービスをやめるらしいので、お引越ししてきました。  ちょっとスランプ気味なんですが、がんばって更新しますので、よろしくお願いします。
 
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 だんだん目の前の風景がはっきりしてくる。ビデオのフォーカスが合っていくみたいに。あっ・・・わたし・・・商談中。急に意識がもどる。でも、目の前に広がる風景はさっきのものと違っていた。赤を基調にした薄暗い部屋。その中央にスポットライトがあって、その下に川嶋先輩が立っている。もしかして、わたし・・・先輩と飲みに来てるの。
「お目覚めのようだな。」
 さっきの前田さまの声。わたしが横を見ると、さっきの大きな身体。それだけでなく、他の人の気配もある。私はからだを動かそうとする。でも動かせない。金縛り?ちがう・・・。動くたびに手首と足首に食い込むものを感じる。そこをみると。椅子に皮のベルトで手と足を固定されているのがわかる。でも夢とは違って着衣のままだ。
「どうして・・・夢だよね・・・」
「有里・・・・」
 先輩は目を閉じて、顔を左右に振る。
「お嬢さん。あなたには何もしません。あなたが望まないかぎりはね。しかし、あなたの先輩があなたのミスのせいでどんな目にあうか見ていてください。あなたにもビジネスの厳しさを知ってもらいたいですから。ククッ。」
「えっ・・・」
「じゃあ・・・はじめてもらおうか。」
3人の男性が麻美先輩を挟むように立つ。一人は着物の初老の男性、そしてあとは前田様と同じくらいの歳の男性だった。
「麻美もゲストを連れてきたみたいだから、私もゲストを呼ばせてもらったよ」
「こちらはプロの調教師で山崎先生だ。それからSM友達の矢沢さんに和田さんだ。ちゃんと挨拶するんだ。」
「でも・・・やっぱり・・・有里にはこんなの見せたくありません・・・」
 先輩がかすれたような声で言う。閉じた目の睫が微かに揺れている。
「麻美・・いつものようにやるんだ!!そうでなければ、お仕置きは厳しくなるぞ。俺はそれでもかまわないがな・・・」
 厳しい声。さっきの柔和な笑顔が消えている。
「は・・・はい・・・ご主人さま・・・」
 先輩は私の方に背中を向ける。そして髪の毛をくくっているゴムをはずした。はらりとおちるサラサラの髪の毛。先輩が髪の毛をおろしたのはじめてみる。それから、先輩はスーツの上を脱いで傍らの椅子に置く。それから・・スカートを足元に落とす。ブラウスだけの麻美先輩・・・白い太ももに血管が透けて見える。ブラウスを脱ぐとスカートと一緒にスーツの上に置く。黒いレースの下着。先輩の白い肌をいっそう白く浮かびあがらせる。
「いやぁ、きゃー・・・」
 私は悲鳴を上げる。できる限りからだを動かす。でも重厚な椅子はびくともしない。
「いくら叫んでもいいぞ。この部屋は完全防音だからな。」
 矢沢という男が落ち着いた声で言う。私は抵抗が無駄なものであることを悟った。この人たち普通と違う。
 その間も先輩の動きは止まらない。後ろに手を回してブラをはずすと椅子の背もたれにかける。それから下を覆うものに両手の親指をかけて上半身を前に倒しながら・・その黒い布をはがしていく。
「きゃっ」
 思わず声がでる。先輩の臀部が明らかになったからだ。その右側の山には真っ赤なバラのタトゥ。それは私の夏にはるシールとは全然質感が違っていた。麻美先輩は下着をつま先から抜き取ると椅子の上に投げるように置く。
「麻美・・・こっちを向くんだ。後輩におまえの本当の姿を見せてやれ!!」
 先輩の綺麗な後ろ姿。私は言葉を失ってしまう。先輩は黙ったまま・・・形のいい脚が震えてるのがわかる。
「はい・・・・有里・・・見てわたしの身体・・・」
 震えた声・・・先輩はゆっくりとこちらを向く。ゴクリ・・・私の喉がなる音。その目の前に信じられない光景が広がる。麻美先輩の胸の先には両方とも丸い輪になったリングが刺さっている。それからお臍にも銀のピアス。その下にも目をやってしまう。あるべき毛がなくつるつるの下腹部・・そしてあそこにも2つのピアスが鈍い銀の光を放っていた。そのピンクの亀裂はヌラヌラと濡れているのがわかる。
「せ・・・先輩・・・・」 
 そういえば・・先輩って更衣室で着替えるの見たことない。それに慰安旅行も病気で休んでいた。それが何故か理解する。
「これが・・・本当のわたし・・・」
 先輩は耳まで真っ赤になって俯く。誰の視線よりも私の視線を気にしている。私は見てはいけないものを見たかのように目を閉じた。
「ほら・・・はずかしがってんじゃない・・・みなさんにご挨拶だ・・・」
 ヒュン・・・風を切る音・・・それからバシッという音・・・・先輩の悲鳴・・・私は薄目をあけて正面を見る。前田様の手にには黒い鞭が握られている。そして・・・麻美先輩のおなかに赤い筋が浮かび上がっている。そんな・・・嘘だよ・・・。
「あぁ・・・すみません・・・・ご主人さま・・・」
 麻美先輩はその場にひざまづいた。そして・・・上目使いに正面を見る。大きな潤んだ瞳。
「あの・・・前田さまの奴隷の麻美です。変態でマゾな私を・・・みなさんの好きなように弄んでください。」
 まぎれもない先輩の声・・・でも・・・信じられない。あの麻美先輩が・・・・。
「この奴隷は・・・ご主人さまの大事な仕事でミスをしたんですよ。みなさんで女に生まれたのを後悔するくらいのお仕置きをしてあげてください。」
「ほう・・・何をしてもいいのかね・・・それは楽しみですね・・・最近そういう娘は少なくなってね・・・」
 先生と呼ばれた男は顔をほころばせる。
「あぁ・・・はい・・・山崎先生・・・・」
 小さな声で先輩は言う。
「ちがうよ・・・ミスしたのは私だよっ・・・」
 私は、黙ってられなくなる。
「ふぅん・・・じゃあ・・お前が麻美の代わりになるか・・・そうすれば麻美は許してやるんだがな。俺はどっちでもいいぜ。」
 前田様はいやらしい視線で私の身体を撫で回す。私は俯いて黙ってしまう。
「有里・・・黙ってて・・・」
 いつもの先輩の声。そしていつものように私をやさしく睨む。それから男達に視線をもどす。
「わたし・・・なんでもします・・・だからこの子は関係ないの・・・帰してあげてください・・・」
「先輩・・・」
「みなさん・・・わたし・・・なんでもします・・・わたしの身体で楽しんでください。」
 媚びるような目で男達を見つめる先輩。
「前田さん・・・じゃあ・・・わたしたち全員を満足させるたらこの女を許してやるっていうのはどうですか?」
「そうですね・・・じゃあ・・・それでいきましょうか・・・さいわい金曜日の夜ですし・・・明日と明後日の間に出来なければこの女の負けっていうことにしますか。先生もそれでいいですか?」
「異論はありませんが、私を満足させるっていうのは・・・簡単ではありませんよ・・ククッ。」
「では・・・決定ということでいいですね。おい、麻美もそれでいいな。」
 男達の自分勝手な相談。こいつら満足してもそんなこというわけないじゃん。受けちゃだめっ。
「はい・・・ご主人さま・・・・」
 弱弱しい声で麻美先輩は言う。男達の笑い声。悪魔の契約をしてしまった先輩は、大丈夫っていうように私を見つめた。

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