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闇縄悪夢

Author:闇縄悪夢
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 はじめまして、闇縄★悪夢です。  DTIブログでSM小説を書いていましたが、ブログサービスをやめるらしいので、お引越ししてきました。  ちょっとスランプ気味なんですが、がんばって更新しますので、よろしくお願いします。
 
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21
「あっ・・・バック落としちゃった・・・拾ってくれる?」
「あぁ・・・・」
 雑踏の中で裕美が言う。わざと落としたのだ。しゃがんだらわたしがどんな格好になるのか知ってて・・・。
「はやく拾ってよ!」
「はい・・・・」
 周りを見回しながら、後ろからの人が少なくなるのを待つ。それでなくてもさっきから視線がわたしに集まるのを感じていた。すれ違う男の人達がチラチラとわたしの太ももを見ていく。
「はやくぅ・・・・」
 一瞬でしゃがんで立ち上がる。おしりが丸出しになったのがわかる。それを見ていた人がいることも、後ろから追い越した男がニヤニヤと笑っている。
「ありがと・・・・佳奈子・・・でも、こんなとこでお尻丸出しなんて・・・くすっ・・・・」
「うっううぅぅぅ・・・・」
「早く行きましょ。」
 お姉さん口でわたしに言うと、また歩き出す。階段、エスカレーター・・・わざとって思うくらいそういうところを通る・・・。その度に後ろをバックで隠す。さっきから男の人がついてきてるような感じがする・・・携帯を取り出して・・・もしかして撮ってるの・・・。後ろを睨むと、あわててメールを打っているような振りをする。
「裕美・・撮られてるの・・・」
「ふぅん・・・・」
 興味のない返事・・・・。
「いいじゃん・・・べつに・・・・撮ってるだけなんだから・・・サービスしてあげたら・・・」
 わたしの背中に手をあてて、上半身を前に倒す。スカートがあがり、おしりが半分丸見え・・・あぁ・・・だめっ・・・。
「ほら、だれが隠していいっていったの?」
「あぁ・・・・そんな・・・・」
 手を離す・・・おしりが半分見えてる・・・・その中央からローターの紐が垂れてるのまで見えてるはず・・・。数段下をわざと遅れて歩いている男達が口々になんか喋っている。絶対・・・わたしが下着をつけていないことが話題になっている。
「フフ・・・おしり丸出しだね・・・いやらしい・・・みんな見てるよ・・・佳奈子のケツ・・・・」
「あぅ・・・・」
 耳元で羞恥をあおるようにささやく。もう気が遠くなりそう。なのに・・アソコは痺れてしまう。ようやくエスカレーターがおわる。普段は一瞬の距離なのにすごく長く感じた。もう、改札口はすぐそこ・・・。この場から逃れたくて、歩くのを早くする。でも、裕美はそのままのスピード・・・早く歩いて・・・心の中で言う。その私達のすぐ後ろに駆け足の靴音・・・それも2人。
「ねぇ・・・・・彼女たち・・・」
 若い男が2人・・・私たちに話しかけてくる。
「みたよ・・・ケツ丸出しじゃん・・・」
 馴れ馴れしく話しかけてくる。わたしは無言で裕美の方を見る。
「うん・・・こいつ露出狂だから・・・ねぇ・・佳奈子・・・・」
「・・・・・」
 チラッと男達を見る。若い男・・・金髪に顎鬚・・・それから耳に3つのピアス・・・その銀色の輝きが目に残る。その隣に茶髪の長髪・・・。無視するように歩速を早める。裕美・・・相手にしちゃだめ・・・。
「佳奈子っていうんだ?・・このケツ丸出し女・・・」
 金髪が馴れ馴れしく腰の辺りに手を回す。それを振り払うように腰を振る。
「ねぇ・・俺らと飲みに行かない?俺・・瞬・・・それからこっちは恭二・・・。」
 金髪が言い、長髪の恭二って男は裕美の横に回る。なんかすごくナンパ慣れしている。行くわけないじゃん・・・こんな危なげな男達と・・・・。
「うん・・・」
 裕美が彼らに微笑む。なに考えてるの・・・この子・・・・。わたしがこいつらの餌食になるのわかってるのに・・・。考えてることを読むように裕美を見る。
「じゃあ、決まり!」
「よろしくね!」
 男達が歓喜の声を上げる。
「わたし・・・裕美・・・・こっちは佳奈子・・・ほら、ご挨拶は?」
 裕美がわたしの方を見る。あっ・・・ご挨拶って・・・。
「佳奈子です・・・・」
 小さな声で言う。
「いやらしいマゾ女っていうのが抜けてるよ!ちゃんと挨拶もできないの!」
「あっ・・・いやらしいマゾ女の佳奈子です。よろしくお願いします。」
「よろしくお願いされてやるぜ。」
 瞬と言う男はおおっぴらにお尻に手を回す。そして尻肉をスカート越しにつかむようにして揉み始める。もう、振り払うことは出来ない。そのまま、ダブルデートのように歩き始める。恭二という男は裕美の気をひこうとしている。横に並んでしきりに話しかけている。瞬に比べると、線の細いホストっぽい感じ・・・イケメンといえるかも、でも知性みたいなものが感じられない。男達を観察するわたし・・・でもそんな冷静さはすぐに失われる。瞬の手がスカートの中に滑り込んでくる。思わずスカートを押さえる。
「フフ・・・かわいがってやるぜ。マゾの佳奈子ちゃん・・・」
 耳元でささやく低い声。その勝ち誇った響きにこれから自分がどうなるのか想像してしまう。なんでこんな男達に・・・そう考えただけで涙が滲んでくる・・・。でも、そのかわいそうな未来を想像することで身体の痺れが強くなることも事実だった。わたしは無言で身体を瞬に任せたまま夜の街を歩き続けた。

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