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闇縄悪夢

Author:闇縄悪夢
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 はじめまして、闇縄★悪夢です。  DTIブログでSM小説を書いていましたが、ブログサービスをやめるらしいので、お引越ししてきました。  ちょっとスランプ気味なんですが、がんばって更新しますので、よろしくお願いします。
 
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 仕事を終えてマンションに帰る。毎日、この繰り返し・・・。そしてストレスだけが積もっていく。
鍵を回してドアを開けると真っ暗な部屋・・・電気をつけてブーツを脱ぐ。ロングブーツを揃えて端に寄せる。片方だけ耳を折ったウサギみたいに倒れる。でも直す元気もない。玄関を抜けると、ありがちなワンルームのお部屋。コートを脱いでクローゼットにかける。寒い部屋・・・エアコンをつけてとりあえずメイクを落としに洗面所へ・・・・。もどってきてもまだお部屋は暖まっていない。テレビをつける・・・ドラマ・・・。でも昔みたいに真剣にみることはない。ぼーっとしながら、コンビニで買ってきたおでんを開ける。最近、食事なんて作ったことはない。キッチンは綺麗に片付いていて生活感がなかった。すごく無機質な感じがする。目の前のドラマに映っているお部屋のように・・・。わたしって何やってんだろっ。

「ねえ・・・また主任に怒られちゃった。」
「なんかいらいらしてるよね。」
「彼氏とうまくいってないんじゃない?」
「えっ・・・彼氏とかいるの???」
「たぶん・・・わりと綺麗じゃん・・それにあんな歳だし・・・」
「えっ・・・20代じゃないの?」
「若作りしてるだけ・・あのメイクすごいごまかしてるよ・・」
「じゃあ・・何歳なの?」
「35くらいじゃない。」
「それで彼氏いなかったら悲惨だよぉ。」
「じゃあ、仕事に力いれるのわかるな。」 
 トイレから出ると彼女たちが囀っている。わざと大きな音をたててトイレのドアをしめる。彼女たちはすこしこちらを見るとコソコソと話をして散っていく。本当に小中学生なみ。成長って言葉を知らない。手を洗ってメイクを直しながらため息をつく。そう、彼女たちはわたしの部下・・・。私たちはメーカーのコールセンターに勤めていた。そして、わたしも入社当時は受付だったが、25歳の時ここに配属されて、もう7年になる。今は主任という肩書きをもらっていた。でも、悪く言えば彼女たちのお守り役・・・課長は若い子になにもいえないし、他の男子社員も彼女たちにやさしい。なんか孤立無援って感じがする。わたしも入社したときはクラブとかで遊びまくってたけど、仕事も真剣にやってたような気がする。

 毎日・・・むかつくことが溜まっていく・・・。シャワーを止めてお風呂から出る。髪の毛を乾かして、パジャマに着替える。テレビを消すととなりのオーディオのスイッチをいれる。流れ出すZARDの曲。今の音楽ってあんまりわからなかった。最近はドリカム・スピッツ・・・そういうのばかり聞いている。それから・・・テーブルの前に座ってノートパソコンのスイッチをつけた。髪の毛を巻きながら・・真由美さんのブログにつなぐ・・・。ここがわたしの隠れ家だった。新しい日記をチェックしてコメントを入れる。昨日のクラブ”ブラックローズ”の様子が書いてあった。わたしの意識だけそこに飛んでいったような感じがする。なんか真由美さんの中に入ってその場を見ているような感じのする臨場感のある文章・・・。その中に浸っていく・・・。今、髪の毛をカールしているのは抜け殻になったわたし・・・・。妄想の時間・・・でも今日はもっとドキドキすることがある。真由美さんにメールしようと思ってるから・・・。この前、ブラックローズに誘われた時の返事・・・・。

こんばんは^^
この前の返事です・・・。
一度ブラックローズに行って見ようと思います・・・大人の社会見学って感じです・・・
でもSMプレイをするかどうかは行ってからでいいですか?
すごく興味あるのとすごく怖いのと半分半分の気持ちです。
もし、プレイするんだったら、この前の約束のように真由美さんと2人きりでっていうのがいいです。
あっ・・・別にビアンとかいうんじゃないです・・・ただ最初から男の人って怖いだけ・・・
今週の金曜日なんかどうですか???
仕事6時には終われると思います。
メール待ってます。

            美月

 打ち込んで、送信のボタンにカーソルを合わせる。もう、ドキドキが限界まで来てる。とくに下半身が痺れるみたい。でも、このままでいいの???自分に問いかける。こんなこと今しかできないよ。震える指・・・縛られる自分を想像する。いつの間にか震える指がボタンを押してしまう。それから、画面が白くなり・・・送信しましたの文字がディスプレイに写し出された。

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