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闇縄悪夢

Author:闇縄悪夢
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 はじめまして、闇縄★悪夢です。  DTIブログでSM小説を書いていましたが、ブログサービスをやめるらしいので、お引越ししてきました。  ちょっとスランプ気味なんですが、がんばって更新しますので、よろしくお願いします。
 
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終章(エピローグ)

「店長。はやくぅ。先にいっちゃうよ!」
「待て、今、店をしめてるんだから・・・」
 後ろでもたつく店長に向かって飛び跳ねながら手をふるわたし・・・。今日は6人で飲みに行くことになっていた。6人って・・・聡史とわたし・・・美奈子さんとその旦那・・・それから店長と親友のカオリン・・・。
 カオリンは香織っていうんだけど・・・半年前のあの旅行のとき、帰りの車に乗ってきた子だった。モデル級の美人で、スタイルよくって・・・わたしと美奈子さんと一緒の全裸で店長の横に座ったときにはびっくりした。それから、わたしと同じ歳だってことがわかって、私たちはすぐに親友になった。でも、お金にまかせてカオリンを買ったんだなって思ってたけど、なんかすぐに店長と同棲することになって・・・いまでも考え直すように言うんだけど・・・。カオリンも店長のこと好きみたいで・・・。でも、幸せだったらそれでいいやって思う。たよりないけど悪い人じゃないし。
 遅れて歩いてくる店長をカオリンが待つ。そして幸せそうに微笑んで、腕に巻きつくようにする。店長はそのカオリンを見ながら肩を抱く。でも、全然似合ってない・・・。わたしも前を歩く聡史のところに走っていって飛びつくように抱きつく。ちょっと照れたようにわたしの方を見る聡史の目がやさしい。少し後ろを歩く美奈子さんと北条さんのカップルは大人の雰囲気を醸し出している。そう、美奈子さんはもともとすごい美人だったんだけど、あの時以来より色っぽくなったように感じられる。いっしょに調教を受けるときなんか女の私がドキドキしちゃうくらい。それに・・・美奈子さんのお腹の中には新しい命が宿っている。もう、生まれないと聞いていたけど、病院が悪かったのか・・・なんかわかんないけど・・・わたしまで嬉しい・・・。わたしたちは家族みたいになっていた。
 今日は私たちのねぎらいのため、マスターがイタリア料理のお店を予約してくれていた。最近、お店の方も喫茶室を作ってそれが繁盛していた。お客様はわりと男の人が多い・・・制服がミニのメイド服だから・・・・特に美奈子さん目当てのお客さんが多いような気がする。聡史にくっついて体温を感じながらお店への道を歩く。聡史は無口だけどわたしたちに言葉なんていらない・・・そんな感じがする。
その幸せをかみ締めてるとき、目の前を10人くらいの男が塞ぐ・・・。
「えっ・・・・なに・・・」
 わかんない。暗くてよく見えないけど・・・不良っぽい集団だ・・・。その中で一番大きな影がわたしに近寄ってくる。
「よぉ・・・直美・・・・」
「えっ・・・・」
 少し目がなれてその大きな男を見る。月の青い光が逆光になり男の輪郭を青く浮かび上がらせる。
「ひさしぶりやな・・・えらい探したわ・・・」
 そう、目の前にはあの悪魔のような笑顔があった。原田・・・高校生のわたしを陵辱した奴・・・・。そして、その横から口を出す男。
「そう・・・おまえのおかげで酷いことになって・・・学校は退学になるし・・・その責任をとってもらおうと思ってな・・・」
 横には雅則・・・でも昔の面影なんてない・・・にごった目でわたしを睨みつけている。
「今度は本当に奴隷にしたるからな・・・」
 原田の顔は高校時代よりも凄みを増している。わたしに近づこうとする原田・・・そして聡史がわたしを店長の方に突き飛ばして、その前に立ちふさがる。原田が聡史の胸倉をつかむ。にらみ合う二人。でも体格の差は歴然だった。170センチの聡史・・・たぶん20センチくらいの差だと思う・・・。その差は大人と子供くらいに見える。聡史・・・だめっ・・・そいつは普通じゃないよ・・・。逃げて!
 それから、他の男達も美奈子さんとカオリンのまわりに群がる。
「こっちのもなかなか上玉だぜ・・・」
「こっちもだ・・・まとめてやっちまおうぜ!」
 男達は私たちを品定めする。
「そうやな・・・ひとりじゃ・・・物足りないしな・・・・俺ら10人はいるからな・・」
 美奈子さんは北条さんの後ろに隠れるようにする。カオリンは不良たちを睨みつける。案外気の強いとこあるんだ。いつもポワーンって感じなのに・・・。
「とりあえず・・・拉致って・・・逆らえないように調教する。それから、SMクラブででも働いてもらおうか。なあ、直美。ちゃんと償ってもらうからな!」
 雅則が憎しみを込めて言う。自己中な憎しみ・・・こんな最低の男にすべてを捧げたことが情けなくなるくらい・・・。
「店長!なんとかしてよ!」
 店長を見る。大人なんだからなんとかしてくれるそんな願いをこめて・・・。
「あぁ・・・やばいな・・・・」
「えっ・・・なにのんきなこといってるの・・・あいつやばいんだよ・・・聡史・・殺されちゃうよ!」
 必死で訴えるわたし・・・でも店長は何もしようとしない・・・。そうだ!警察!わたしは携帯を手に取る。震える指で光るボタンを押す。その手を静止する手・・・それはやつらの仲間ではなくて店長の手・・・なにするんだよ!店長を睨む。
「直美・・・知らないのか・・・」
「えっ・・・・」
「聡史のこと・・・ここらのチームのリーダーやってたの・・・」
「・・・・」
 聡史を見る。とても強そうに思えない。
「俺が言ってるのは、あいつの目・・・かなりキテルぜ。切れるとなにをするかわかんないからな・・・まあ・・みてろって・・・」
 全然動じることもなくたばこに火をつける。店長の顔の周りがオレンジに照らされて・・・蛍のような赤い火と紫の煙・・・。
「うるせえな・・・なにごちゃごちゃ言ってるんだ・・・」
 金属バットをもったひとりがわたしたちのところに近づく・・・。わたしとカオリンはマスターのうしろに隠れる。
「ほら・・こういうやつらは弱いものいじめしかできない。」
「なんだと!」
 バットが飛んでくる。すぐにその動きがとまって・・バットが金属的な音をたてて足元に転がる。店長と男がストップモーションになったような・・・。そして、男のほうが崩れる。
「ほらねっ・・・・」
 わたしたちに振り返って微笑む店長・・・。でも、目が笑っていない。倒れた男を踵で踏みつける。
「おまえも聡史のこと言えないな。」
 北条さんが不良の喉元を片手でつかみながら言う。身体が浮いて足をバタバタさせるだけの男は恐怖の目で北条さんを見下ろしている。ジーパンの股間が濃くなって足から水が落ちている。
「おまえもな・・」
 北条さんの方を向いて、足元にたばこを落とす。それも足元にいる不良の顔・・・そして煙草を踏み消す。
「ぎゃぁぁぁ・・・・」
 店長の足元で男が転がりまわる。その脇腹にまだ蹴りを入れる。いつもの店長と全然キャラが違う。こっちは大丈夫・・・でも原田って強いから・・・聡史のほうに目を向ける。そこにはまだ睨みあったままの聡史と原田がいた。

「なんなんだよ!あいつら!」
 原田が泣きそうな声を上げる。脚が震えている。
「ああ・・・俺の先輩だ!」
 まだポケットに手をつっこんだままの聡史。低い声で原田に言う。
「ここらでは結構、有名なんだけどな。おれたちのチーム・・・アイアン・ナイト(鋼鉄の騎士)って・・」
 私でも聞いたことのある名前。原田の震えが強くなる。
「あの人達は初代かなっ。それから俺は10代目・・・・」
「あぁ・・・・」
 聡史がポケットから手を出して原田の襟を掴む。それから分けがわからないうちに原田の鼻から鼻血が噴出す。なんか鼻が変な方向に曲がっている。その顔にまた聡史が頭を打ち込む。グシャって変な音がなる。
「はひぃ・・すんまへん・・・もう・・・やめてください・・・」
「直美もそういったんだろ!」
 また頭を打ち込む聡史。聡史の顔まで血まみれになる。白い端整な顔に赤い血・・・それが凄みを増している・・悪魔の表情だ。
「あぁ・・・あぁ・・・・」
 聡史が手を離すと顔に手を当てたまま原田がひざまづく。その顔に容赦ない蹴りが入る。
「すんまへん・・・すんまへん・・・」
 何度も蹴りを叩き込む聡史・・・そのたびに原田の大きな身体が浮くような感じ・・・。
変な骨の折れるような音がその度に聞こえる。殺しちゃうよ・・・聡史・・・別の心配がわたしの脳裏をよぎる。自然と足が聡史の方へ駆け出す。そして聡史に飛びつく。
「もう・・・いいよ・・・もう・・・・」
 泣きながら聡史にしがみつく。聡史の血まみれの顔が振り返る。悪魔のような顔・・・その顔が一瞬でいつもの聡史に戻る。
「直美・・・・」
「うん・・・・」
 聡史の身体が完全に振り返る。そしていつものように微笑むとわたしの肩を掴み抱き寄せる。そして聡史に包まれるように私をぎゅっと抱きしめた。

 もう奴らのほとんどがそこに倒れていた。それから戦意を喪失した者はぼーっと座り込むだけ・・・一瞬の間にそんな風景・・・・。
「おい!こいつ逃げようとしてたぞ!」
 北条さんが雅則を引きずってくる。
「ダチを見捨てるなんて最低の奴だな・・・」
「す・・すみません・・・すみません・・・・」
 その場で土下座する雅則。
「どうするかなぁ・・・・」
「脱がしちゃったら・・・」
 カオリンが雅則を見下ろしながら言う。もしかしてカオリンってSなの。
「それもいいな・・・じゃあ脱ぐんだ・・・」
 雅則はピョコンって立ち上がって慌てて服を脱ぎ始める。まるで、お笑いの人みたいにプライドとかないのこの人。
「パンツもよ・・・クスッ・・・」
 トランクス一枚になった雅則にカオリンが追い討ちをかける。トランクスを下ろす雅則。
「あっ・・・やだっ・・・小さい・・・それに立ってるよ・・・こいつMじゃないの・・」
 カオリンの足先が雅則の股間をつつく。まるで女王様って感じ・・・。
「はい・・ごめんなさい・・・」
「ほら、4つんばいになりなさい・・・」
 グリグリと細いつま先で股間をいじる。のろのろと4つんばいになる雅則。
「ほら、これを入れてあげる・・・」
 そこら辺にあった角材を拾うカオリン。そして、雅則のうしろにしゃがむと角材をおしりにあてて一気に押し込む。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
 雅則の悲鳴があがる。ポタポタと血が太股を伝う。
「あらら・・・香織・・・やりすぎ・・・・」
「だってあれしかなかったんだもん・・・」
「じゃあ・・行くか・・・」
「あぁぁ・・・汚れちゃったな・・・一度着替えてからだな・・・」
「じゃあ・・・一時間後集合ってことでお店に電話入れとく・・・」
私達は何事もなかったかのように歩き始めた。わたしはいつものように聡史の腕につかまって胸をぎゅっと押し付けた。そして聡史の手が腰にまわってぎゅっとわたしを抱き寄せるのを感じた。

                 了

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