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闇縄悪夢

Author:闇縄悪夢
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 はじめまして、闇縄★悪夢です。  DTIブログでSM小説を書いていましたが、ブログサービスをやめるらしいので、お引越ししてきました。  ちょっとスランプ気味なんですが、がんばって更新しますので、よろしくお願いします。
 
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19
「こちらでございます・・・」
 黒服がひとつのドアの前で立ち止まる。ここが・・調教部屋・・・・。そしてドアが開かれる。薄暗い廊下にもれる光・・・。えっ・・・中から人の話し声がする。もしかして・・・複数で・・・・。
「はいるんだ・・・」
 後ろから、鞭が当てられる。わたしは、ドアの隙間から中に滑り込む。想像してたのと違う明るい空間。それから拍手の音に包まれる。暗い廊下から入ったから目が慣れない。でも数人の男女が中にいるのがわかる。わたしは顔をあげて彼らを見る。うそ・・・・。その視界には真由美さん・・・大和さん・・・聖さん・・・聡子さん・・・。
 状況が理解できないで呆然とするわたし・・・真由美さんが微笑みながら近づいてくる。
「美佳さん・・・今夜のストーリーはどうだったかしら・・・」
「えっ・・・・」
「私たちの歓迎の証・・・初めてのお客さまにはストーリーの主人公を演じてもらってるの・・・・」
「あぁ・・・・」
 言葉も出ないで周りを見回す。みんながわたしに微笑みかける。
「でも・・・美佳さん・・かわいかったよ・・・真由美さんのもうひとつの仕事はシナリオライターなんだ・・・だからその人に合ったストーリーを作って・・・それを俺たちが演じる・・・」
 聖さんが言う。
「しかし・・・今度は悪役じゃない役をやらしてくれよ・・・」
 後ろから山根さんの声。
「でも、山根さんって悪役顔だよ・・・絶対・・・はまってるって」
 大笑いしながら、聡子さんが言う。さっきとちがって2人の立場・・・逆転してるような・・・。
「でも・・山根さんは・・・カリスマ調教師なの・・・調教待ちの人多くてなかなかプレイできないんだよ・・・」
 聡子さんが私の顔を覗き込みながらフォローする。
「そして・・・わたしはハードマゾだから・・・自分から望んでこんな格好してるんだ・・・美佳さんからしたら信じられないよね・・・」
 わたしはさっきの極度の緊張から解き放たれて、力が抜けたようにその場にすわりこんでいる。ほっとした感情・・・でもなんか引っかかるもの・・・。そう、大和さんがわたしのこと・・・あれは嘘だったの?・・・大和さんを見る。
「美佳さんありがとう・・・俺らもすごく楽しめたよ・・・」
 大和さんがわたしのそばにかがんで言う。それだけ・・・なの?悲しくなる・・・でもその耳元で大和さんがささやく。みんなに聞こえないように小さな声で・・・。
(美佳さんのこと好きになったっていうのは本当だよ・・・)
 そのとたん、何故かわかんないけど・・・涙が溢れてくる・・・・。
「バカ・・・大和の・・・バカ・・・・」
 大和さんの胸に飛び込んむ。そして、その厚い胸を叩く・・・・。そのわたしを包みこむように大和さんが抱きしめた。
「あら・・・泣かしちゃった・・・・大和くんだめじゃない・・・・」
 真由美さんが言う。
「じゃあ・・あとはちゃんと責任をとってもらうわ・・・大和さんにね・・・」
 真由美さんはそう言うと私たちに背を向ける。
「そうそう・・・美佳さんが満足するまでだよ・・・」
 聡子さんも真由美さんに続く。
「美佳さん・・・またねっ・・・」
 聖さんも明るい声で言うとモデルのようにクルっと背を向ける。山根さんも小さく会釈してその後をついていく。そして・・・ドアが閉まると・・・そこは2人だけの空間になった。私たちはどちらからでもなく、唇を重ねた。

20
「あとの予定は?」
「はい・・・6時からクライアントと会食です・・・」
「じゃあ・・・1時間ほど時間があるな・・・」
「はい・・・社長・・・・」
 大和さまが大きな椅子にもたれる。うん、本当に大和社長って仕事しすぎだよ。社長のそばに立って心配そうに覗き込む。ビルの最上階にある社長室。その大きな窓には薄暗くなったパノラマを映し出していた。夜景になるまえの物悲しい時間だ。
「美佳さん・・・・・」
「はい・・・・」
「鍵をかけてきてくれないか・・・」
「はい・・・社長・・・・」
 部屋の鍵をかけて戻ってくるわたし。
「お疲れですか・・・・」
 かがみこむように大和社長の顔を覗き込む。そのわたしを突然、大きな手が抱き寄せる。
「あぁ・・・・」
 大和さまの方を向いたまま膝の上に座ってしまう。そして、大和さまのもう一方の手は短タイトスカートの中に滑り込む。下着を着けるのを禁じられた股間を広げるように・・・。
「もう・・・ヌルヌルじゃないか・・・・」
「あぁっ・・・だめっ・・・・」
 視界をさえぎるもののない高層ビルの最上階。まさか見られてるわけがない。でも・・・・大きな窓ガラスに外でしているような錯覚に陥る。
「さあ・・・脱ぐんだ・・・・」
 わたしは下を向きながらブラウスのボタンを外す・・・胸のところを外したらはじけ出る胸・それが大和さまの目の前に晒される・・そう下だけでなくブラも許されていない。ブラウスを剥ぎ取ると上半身が裸になる。そしてスカートのホックを外すと大和さまの手が乱暴にそれを下におろして脚から抜き取る。それだけで、ガーターベルトとストッキングだけになってしまう・・・。
「きれいだよ・・・美佳・・・・」
「あぁっ・・・ありがとうございます・・ご主人さま・・・・」
「何度抱いても飽き足らない・・・」
「あぁっ・・・・」
 大和さまが私の唇に唇を重ねる。そして、入ってくる舌・・・わたしも嬉しそうに舌を絡める。そのまま大和さまはズボンの中から凶暴なものを取り出す。そして、それを根元で支える。わたしは腰をその上に落としていく。入り口に触れるのを感じると・・・腰をくねらせながらその太いものを飲み込んでいく。身体を押し広げて入ってくるもの・・・もうそのサイズには慣れている・・・。奥まで届くと身体を上下に動かし始める。
「フフ・・・嬉しいんだね・・・」
「あん・・・嬉しいです・・・大和さまのおちんちん嬉しいです・・・あぁん・・・」
 大和さまは目の前で上下に揺れるわたしの胸を楽しみながら、太い腕で私の腰をつかんで私の身体を持ち上げる。乱れた髪を時々直すように掻き揚げながら上下にバウンドするわたし。それを嬉しそうに見上げる大和さま・・・・。
 そう、私は大和さまの奴隷秘書をしている。大和さまに公私共に奴隷としてお仕えしている。一緒に住んで、一緒に仕事して、一緒に寝る。大和さまのためならなんでもできそうな気さえする。私がこんなに尽くすタイプだなんて自分でもしらなかった。
 そして・・・大和さまもそれに応えてくれる。来月には大和さまの奴隷妻になる予定だ。この怖いような幸せもあの一夜から始まったのだ。わたしはあの時のことを思い出しながら大和さまの顔を胸の間にギュッと抱きしめ、白い背中を痙攣させた・・・。

                   了

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